Xでのキャラクター紹介、及び実装前にHoYoLABに投稿されるキャラクター紹介文(一部の初期キャラを除く)。ゲーム内のキャラクター説明は各キャラ個別ページをご覧ください。
※セリフのみの紹介は省略
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実装予定キャラ
ドゥリン
旅人
幻想大陸テイワットに訪れた旅人の兄妹、「空」と「蛍」(デフォルト名)
見知らぬ神の襲撃により片割れを奪われた旅人は、兄妹を取り戻すため、七国を巡り神を尋ねる旅をはじめる。
主人公(兄)CV 堀江瞬
主人公(妹)CV 悠木碧
旅人さんは、どちらの主人公を選びますか?✨
ディルック・アカツキの裏面
「裏メニューを試してみたいのか?」
モンド🏰最大のワイナリーを持つ富豪/元・西風騎士団所属
人前では、優雅な振る舞いで少し近寄りがたい雰囲気をまとった完璧な貴公子。
冷たくて頑固だが、己の正義を貫いている。
ウェンティ・風色の詩人
「いいところに来てくれた、旅人さん。君の願いを、ボクに教えてくれるかな?」
クレー・逃げ回る太陽
「クレーはお外に遊びに行きたいのー出してよぉー」
西風騎士団の「最強戦力」と巷で噂されている赤服の小さな女の子。隙あらば町を駆け回って自作の爆弾をポイするらしく、いつもジン団長を困らせているという。
七七・冷たき黄泉帰り
薬舗「不卜廬(ふぼくろ)」の見習い キョンシー娘
七七(なな) CV:田村ゆかり
「雪だるま作りたい…付き合ってくれる?」
モナ・星天水鏡
モンドの占星術師
モナ CV:小原好美
「これはプライド、つまり心の問題です。占星術ならどんな問題でも解決できると思っていたら、占星術師はいずれ星空に見捨てられてしまいます。」
刻晴・疾雷快雨
璃月七星(りーゆえしちせい)の一人「玉衡(ゆーへん)」
刻晴 CV:喜多村英梨
「君のことは気に入ってるわ。神のことを100%信じることなく、盲従もしない。自分なりの考えを持ち、問題を提起して、答えが出るまで模索し続ける姿勢が素敵よ。」
タルタリヤ・「公子」
ファトゥス(ファデュイ執行官)第十一位 「公子」
タルタリヤ CV:木村良平
「君は俺をどうするつもりなのかな?期待しちゃうなぁ」
ファトゥス「公子」(こうし)
CV 木村良平
「俺でさえ、ここが『戦い』の場じゃないって分かってるのに。」
鍾離・浮世閑歩
「往生堂」に招かれた謎の客卿。端正な顔立ち、気品ある振舞い、博識であらゆることに精通している。
鍾離 CV:前野智昭
「ヘソクリ?ふむ…それはいいものだな。しかし忘れていた。」
「往生堂」に招かれた謎の客卿。端正な顔立ち、気品ある振舞い、博識であらゆることに精通している。鍾離、彼の正体は謎に包まれているが、礼儀作法を熟知し、規則を重んじる者である。どの学者よりも璃月の伝統に詳しく、「往生堂」にいながらにして天地万物の儀式を執り行う。装束、時間、道具、規程…彼の手に掛かれば、もう何も心配する必要はない。しかし、これら作法を心得る彼だが、なぜだか一銭も持たず外をよく出歩く。買い物も馬車代も、モラを支払わなければならないというのに。それを改める様子もなく、鍾離は無一文のまま過ごす。そして、最終的には別の誰かがモラを支払うことになる。
芝居を鑑賞する時は最も人気のある役者を、鳥を飼う時は貴重なガビチョウを鍾離は選ぶ。周りの者は彼の変わった振舞いに慣れているのか、あまり気にはしていない。彼に聞いても、ただこう返事をするだけである——「そうか?今までモラが原因で俺を困らせた者はいないがな。」品物と引き換えにモラを渡す、これは当たり前のことである。現代を生きる人がこのような常識を知らないわけがない。時の流れが、彼の心にある「人間の雑務」を忘れさせたのか?それとも、俗世の塵に触れないまま、雲上を歩いていたせいなのか。
アルベド・白亜の申し子
アルベド——モンドに住む錬金術師であり、西風騎士団に属している。
アルベド CV:野島健児
「世界の真相を探りたい?なら、ボクたちは同じ道を目指す者だね。」
錬金への造詣は深いが、彼は物事の本質についてそう多くを語ろうとはしない。
真理に対し一知半解な「凡人」の間を歩き、ほどよい誠実さと善意を併せ持つ。
礼儀正しく、上品な人柄。人付き合いを疎かにしているように見えるが、実際は手を差し出すことをいとわない。
あなたを友と認めれば、知り合って間もなくとも彼は忙しいなか時間を作り、あなたのために肖像画を描くだろう。
西風騎士団の首席錬金術師アルベドは、このような不思議な少年である。モンドの一般市民から騎士団の団員まで、皆彼の知識に感服せざるを得ない。
「天才」、「白亜の申し子」あるいは「調査隊長」…彼は称号や名声になど目もくれず、興味があるのは己の研究のみ。
富と人脈は決して彼の最終目標ではない。アルベドが渇望するものは、古き時代から伝わる人類の無上の知識なのである。
甘雨・循々守月
甘雨——璃月七星の秘書、その身には人間と仙獣の血が流れている。
甘雨 CV:上田麗奈
「どうして人々は、自分の存在は他人より価値があると証明したがるのでしょう?」
「玉京台」の七星にとって、甘雨は決してそれらを補佐するだけの「伴星」ではない。彼女は璃月港を交錯する情報網の統括者であり、璃月港の行政を潤滑にする礎石である。
煩雑な会議の議事録、膨大な報告書…毎日山のように積み重なっていく書類を彼女はより分かりやすくまとめる。それは七星が議論し、政策を決定付けるための重要な参考書類となり、各部門への業務通達の指針ともなる。
千百年もの歳月の間、七星は幾度となく世代交代を経てきたが、甘雨だけは璃月港の盛衰をずっと見届けてきた。
彼女の中を流れる「人」の血は輝く灯の町に胸を焦がし、一方で「仙」の血は仙山と洞府の閑静な佇みに懐かしさを覚えさせる。
半人半仙の甘雨にとって、賑やかな港町と幽深な山々、果たしてどちらが帰着点と言えるのだろうか?
ショウ・護法夜叉
魈——璃月を守る「三眼五顕仙人」の一人。またの名を「護法夜叉大将」。
CV:松岡禎丞
「お前のことは我が守る。が…我に近づくな。我の邪魔はするな。でないと、後悔するぞ。」
璃月港の民にとって、「絶雲の間」に住む「三眼五顕仙人」は、その誰もが名望高き存在だ。
祭祀の日には人々は皆こぞって線香をあげ、仙人の加護を得るために祈る。
しかし、民が魈に祈ることはない。
魈という仙人は幸福や富をもたらす存在ではなく、妖魔と死闘を繰り広げる「夜叉」だからだ。
璃月港の家々に明かりが灯った後、果てのない戦いが始まる。その戦いに勝者などはいない、誰もその戦いを見届けることはなく、誰も彼に感謝することはない。
しかし、魈はそれを微塵も意に介さない。なぜなら、彼は璃月の護法夜叉であり、璃月を守ることが彼の結んだ「契約」だからだ。
彼が戦う理由は、ただそれだけなのである。
胡桃・雪晴梅香
年頃の少女らしい見た目と茶目っ気を感じられる態度、彼女があの噂の人物——胡桃だとは誰も思わないだろう。
「往生堂」の堂主であり、璃月の「有名な詩人」でもある彼女。胡桃が持つ肩書きはどれも一風変わったものばかりである。彼女は突如現れては風のように去り、すべてを燃やしてしまう。その姿はまさに雷や烈火のよう。
彼女は夜に詩を紡ぎ、昼に海山を散策する。彼女の行動範囲は広い。街の隅から荒れた草地まで、日が照っていようが曇が天を覆っていようが関係なしに…森羅万象に秘められた可能性から、彼女は突飛な着想を得るのだ。
この世に胡桃を理解できる者はいない。だからといって、それを気にする者もいない。
人々は口を揃えて言う——当たり前だ。風に追いつける者などいないし、炎の尾を掴める者もいない、それと同じことだ。
生と死の境を歩き、世に知られざる責務を背負う彼女。その様は春の風のように爽やかで、夏の日差しのように熱く。そして時に、秋の散りゆく葉のように恭しく、冬の空気のように凛としている。胡桃には気を付けた方がいい……さもなければ、痛い目を見ることになる。
エウルア・波沫のワルツ
エウルア——城外の任務をいつも請け負う「波花騎士」、反逆の旧貴族の末裔でもある。
旧貴族の家系に生まれたことで、罪人の血を引き継いだ彼女。その血筋に対する偏見の中を歩くため、エウルアは独自の処世術を用いることとなった。もちろん、それが彼女とその家族の離別を妨げることにはならない。エウルアは優秀な「波花騎士」としてモンドの敵を討ち、彼女なりの「復讐」を果たすことだろう。
「罪人と一曲、踊ってくれる?」
楓原万葉・風波流浪の紅葉
楓原万葉——花鳥の一興を拾い、風月の道を照らさん。
稲妻より訪れし浪人。穏やかで優しい性格。
楓原万葉——花鳥の一興を拾い、風月の道を照らさん。
稲妻より訪れし浪人。穏やかで優しい性格。
年若くして様々な過去を心の内に秘めている。自由奔放に見えるが自分なりの指針を持つ。
万葉は大陸を流浪し、昼は道を急ぎ、夜は野外で休息を取る。天気も金銭も問わず、心の中の安らぎのみを求める。野宿しがちだが、嵐を恐れたことはない。嵐も万葉を避けているかのようだ。
その理由を訊ねられると、万葉は真相をこう語る——風の音を聞き、雲を眺めることは、拙者の十八番。人々は天気の変化に頓着しない。だから、嵐の兆しを知らぬのだ、と。かような特技を備えた万葉は違う。風の音や>周りの湿度から、雨風が訪れることを予知できる。
天涯を流浪する万葉は数多の風雨雷雪を避けてきた。しかし、此度の嵐はかつてない脅威となり、彼を待ち構えている。彼はもう道を避けたりしない。雨と雷と彼は、いずれ運命の収束点で巡り合うのだから。
「——かすかに風雷が轟き、弱々しい音が届く。天に雨がなくとも、拙者はこの地に留まろう。」
神里綾華・白鷺氷華
氷華の如し、白鷺の如し。
稲妻「社奉行」神里家の令嬢。容姿端麗で品行方正な人物。
稲妻「社奉行」神里家の令嬢。容姿端麗で品行方正な人物。
当主である兄の神里綾人と共に、一族を管理している。兄妹で役割を分担し、兄は政務を、妹は一族内外の事務を取り仕切っている。
綾華は善良な心の持ち主であり、人に対して礼儀正しく、常に自ら進んで民間の事務を処理してきた。そのため、民たちの間では高い評価を得ている。真面目な彼女はすべての事務を完璧にこなそうとする。その心に感銘を受けた人々は、彼女のことを慕い、親しみを込めて「白鷺の姫君」という名を贈り、そう呼ぶようになった。町で彼女のことが噂される時、それはどれも賞賛する言葉に違いないだろう。
良家に相応しい家訓を守ってきた綾華は、氷晶の如く美しい心を持っている。冬に舞う氷晶は色鮮やかな光を反射し、それはまさに綾華の心のようなのだ。華麗で慎み深い一面だけでなく、彼女の心の奥底には人に知られていない優しさと愛らしさが秘められている。
しかし、その天にも至る心に触れるには、雲へと登る実力を備えていなければならない。そのような者がいれば、綾華は喜んで友となるだろう——良き友は彼女にとって、氷の華であり、刃先の閃光であり、そして運命に導かれたかけがえのない存在なのだから。
「貴方とお会いできる日を、ずっと心待ちにしておりました。」
宵宮・琉焔に舞う大輪
宵宮——「祭りの始まりや、綺麗な花火を咲かすでぇ!」
才ある花火職人。「長野原花火屋」の現店主で、「夏祭りの女王」と呼ばれる彼女は、稲妻城内でその存在を知らない者はいない。
稲妻城で開催される様々な祭りは、宵宮が丹精込めて作った花火が打ち上げられ、彼女の燃え盛る炎のような創造力が人々に喜びを与えている。
遊び心を忘れない宵宮は、子供たちの「ごっこ」遊びによく付き合ってあげたり、一緒にキラキラしたものを探したりする。子供の純真無垢な姿を見ると、彼女は幸せに感じるのだ。
また宵宮は社交的で、隙あらばおしゃべりをしようとする。まるで永遠に尽きることのない小話とネタを持っているかと思うほどだ。
そんな宵宮が最も大切にするのが、原則と工夫である——花火は瞬く間に消え去ってしまうが、その輝きは永遠に心に残るもの。
それは刹那であり永遠。その一瞬の奇跡により、彼女は周りの人々を「守る」のだ。
「花火がこない美しい姿で在り続けられんのも、みんなの信頼あってこそなんや。」
「今、ヒマやろか?一緒に花火見ようや!さっき新しい花火を作ってな、あんたにもぜひ見てもらいたいんや!」
雷電将軍・一心浄土
雷電将軍——浮世の泡影を厭い離れ、浄土常道のみ希求す。
紛うことなき稲妻の統治者。
珊瑚宮心海・真珠の智
珊瑚宮心海——百の策を弄ずれば、千里先にて勝鬨を上げる。
海祇島の「現人神の巫女」、これが意味するのは——海祇島の最高位に立つ者である。
アーロイ・「異世界の救世主」
アーロイ——険しい山であるほど、優れた狩人を生み出す。
異端者——これはアーロイが最初に与えられた身分だ。
荒瀧一斗・花坂豪快
荒瀧一斗——花坂の鬼、豪気快意
鬼の血をその身に引き継ぐ、快意なる漢。その姿は風のように猛々しく、雷のようにまばゆい。
花坂の鬼、豪気快意
鬼の血をその身に引き継ぐ、快意なる漢。その姿は風のように猛々しく、雷のようにまばゆい。
かの者が持つは、人の目を引く鬼の角と、驚嘆に値する大音声。
かの者の振る舞いは、人の想像を絶するほど自由闊達。
かの者の理念は、堂々たる漢の豪気と熱血。
そして、かの者の喜びは、あらゆる瞬間から湧き出づる。
荒瀧派の名を、聞いたことはあるだろうか?
知らずとも問題はない。荒瀧派と、その中でも一際目を引く人物——荒瀧一斗の大立ち回りは、花見坂で目にすることができる。
申鶴・孤辰悲哀
申鶴(しんかく)——悠々たる紅塵、消え去りし因果
申鶴の生まれは、妖魔退治を生業とする一族の分家である。しかし、ある一件をきっかけに彼女は留雲借風真君に引き取られることとなった。
悠々たる紅塵、消え去りし因果
申鶴の生まれは、妖魔退治を生業とする一族の分家である。しかし、ある一件をきっかけに彼女は留雲借風真君に引き取られることとなった。
申鶴にとって、留雲借風真君は博識で能弁な師だ。
そして、留雲借風真君から見た申鶴は、指南してきた人間の中でも卓越した才を持つ者である。
特殊な体質を持ち、優れた精神力を有する申鶴。仙術の才にも恵まれており、彼女のことを認める仙人は多いようだ。しかし長きに渡る修行と、仙草を食し、山露で喉を潤す習慣は、人々の生活からかけ離れたものであった。ゆえに、彼女を見た人の中には申鶴を白髪の仙人だと思う者もいたという。
稀に垣間見える非情な性格と赤紐による枷の存在も、彼女の「謎」をより一層深めている。彼女の過去を物語にする時、きっと様々な言葉で描かれることだろう。
天を舞う仙女、または白髪の妖魔…この神秘的な女性を見て、人々は何を思うだろうか。そして、彼女の体に隠された秘密と本心は、まるで流れ行く雲のように掴み所がない。
八重神子・浮世笑百姿
八重神子——暴悪嗤笑に浮かぶ憐憫之相
鳴神大社の大巫女であり、狐の血統を継ぐ者。
神里綾人・磐祭葉守
常磐なる祭礼の葉守、枝に芽吹きし新緑
社奉行の現当主として、神里綾人は地域の繁栄と情勢の維持に尽力している。
神里綾人 CV 石田彰
常磐なる祭礼の葉守、枝に芽吹きし新緑
社奉行の現当主として、神里綾人は地域の繁栄と情勢の維持に尽力している。
表面上、彼の立ち振る舞いは謙虚で優雅なものだ。人前に現れることは滅多になく、その才を表に出すこともほとんどない。
だが、神里綾人という人物をよく知る者は、決して彼を軽んじないという——かつて前任の社奉行が病に倒れ、神里家が傾きかけた時、情勢を安定させたのは他でもなく、若き彼であったからだ。
彼の並外れた手腕と深慮な裏心なくしては、今の地位を得ることなどできなかっただろう。だが、その隙のない微笑みの裏には、何か闇が隠されているのかもしれない。
奇妙なことに、彼は大半の駆け引きにおいて、略取も競争もしないという。さらには、利益を他の者に譲って相手を満足させることもあるようだ。
「彼はいったい何を企んでいるんだ?」と、すべてが終わった後、人々は時折そう考える。
しかし、既に利益を享受した以上、神里綾人の思惑について深く考えることに意味などないだろう。
夜蘭・幽谷に咲く蘭
夜蘭(イェラン)——渺々たる天地、往来せし幽客
夜蘭の身分は常に謎に包まれている。
彼女は幽霊のように、様々な姿であらゆる事件の中心に現れ、嵐が止む前に消えてしまうことが多い。
渺々たる天地、往来せし幽客
夜蘭の身分は常に謎に包まれている。
彼女は幽霊のように、様々な姿であらゆる事件の中心に現れ、嵐が止む前に消えてしまうことが多い。
面倒事に巻き込まれた人々は、彼女と会うことを待ち望む。なぜかは分からないが、彼女なら自分を救ってくれると、その大半が思い込んでいるのだ。手の施しようのない事態に陥ったら、彼女を味方に引き入れればよいと彼らは考えている。
だが厄介なのは、相手も同じように考えていること。
人々は皆、異なる身分や名前を持つ夜蘭に出会っている。誰もが夜蘭と手を組めると思い、そして…誰もが騙されているのだ。
彼女は一体誰を助けたいのか、いつになったらその胸の内を吐露するのか。
彼女が考えを巡らせ事件に介入した時、その口から真実が語られることはない。
偽りの身分を捨て、彼女が真摯に向き合ったとしても——答えを渇望する者たちは、すでにそれを耳にする機会を失っているだろう。
ティナリ・緑土逍遥
ティナリ——緑土逍遥
アビディアの森のレンジャー長。アビディアの森で遭難した人が、もしティナリという名のレンジャー長に助けられたなら、それは幸運だ。
アビディアの森で遭難した人が、もしティナリという名のレンジャー長に助けられたなら、それは幸運だ。
しかし、もしその遭難が自身の犯した過ちによるものだとしたら―—喜びと憂いは半分ずつになってしまう。
ティナリは極めて専門的な方法で問題を解決すると同時に、極めて厳しい態度で相手を教育するのだ。
雨林を甘く見る者が雨林に足を踏み入れれば、必ず七転八倒の痛い目に遭うと言われている。レンジャー長を侮る者も、必ず「野外でのサバイバルスキル講座」の洗礼を受けることになるだろう。
…以上が巷に流れる噂話だが、実際はティナリと会話をする時にそれほどプレッシャーを感じる必要はない。頭脳明晰な者であればきっと、ティナリの分かりやすい説明を理解できるはずだ。
ただ、何度注意しても改めない者に関しては——
「残念だけど、僕の専門は植物学なんだ。他人の知能を上げることについては専門外だよ。」
セノ・緘秘の裁き
セノ——緘秘の裁き
教令院の大マハマトラであり、すべてのマハマトラたちの筆頭たる存在。独特なユーモアセンスが印象的な人物である。
厳律により後世を戒め、裁きをもって厳罰に処す
教令院において、学者が大マハマトラのセノと正式な会合をしなければならない時、良い知らせを得られる可能性は極めて低い。
セノが直々に訪問するということは、その学者が盗作、賄賂、学業不正、虚偽申告、資金流用、不正競争、論文投稿者の名前を書き換えるなど、学術における大罪のいずれかを犯したことを一般的に意味するからだ。そして、学者たちに唯一できることは…大マハマトラに従い審判を受けることだけ。
しかし、彼らはそう簡単に事実を受け入れはしない。
大半の者は、モラで大マハマトラの決断を揺さぶろうとする。だが、それら「金持ち」たちを待ち受けているのは、裁くべき罪状が増すということのみ。また少数ではあるものの、中には理性を失い、武力による抵抗を試みる者もいる…無論、その愚かな行為には相応の対価を支払うことになる。そして罪状は増え、裁かれるのだ。
途方に暮れている者の中には、気が触れたふりをして、自分の記憶や頭がおかしくなったことを主張し、最後の足掻きを見せる人もいる。
しかし、大マハマトラのセノが彼らを相手にする時、毅然とした態度で辛抱強く接し、こう言葉を放つのだ——
「マハマトラとして、人々に自分の犯した過ちを『思い出させる』ことも、俺の責務の一つだ。」
ニィロウ・絨毯に舞い落ちる蓮光
ニィロウ——絨毯に舞い落ちる蓮光
「ズバイルシアター」の役者であり、そのシアターのスター。しなやかなダンスは、綻ぶ睡蓮のように一塵の汚れもない。
夢へいざなう、しなやかな蓮歩
時間があったら、ぜひ「ズバイルシアター」の公演をお見逃しなく。
光と音楽に彩られたニィロウは、まるで汚れのない蓮の花のように、美しいダンスで観客たちを虚構の世界へといざなう。
公演が終わると、観客たちは再び現実の世界に降り立つが、中にはしばらく夢見心地のままの者も多い。
「ステージで踊っている少女は、まるで劇中にしか存在しない人物のようで、現実離れした美しさなんです。」
しかし、彼女をよく知る者であれば、誰もが知っている——普段の生活におけるニィロウは、人を千里も遠ざけるような雰囲気をまとっていないことを。
輝かしい光の中から出た彼女は、同年代の素朴な少女のように、優しく温かい心を持ち、素直でよく笑う子なのだ。
もしも舞台の下でニィロウに会ったら、遠慮せず勇気を出して声をかけてみるといい。彼女はきっと喜ぶはずだ。
ナヒーダ・白草浄華
ナヒーダ——白草浄華
「クラクサナリデビ」はスラサタンナ聖処に籠居しており、人々から重要視されず、語られることもあまりない。
白草浄華、啓蟄の深宮
「クラクサナリデビ」はスラサタンナ聖処に籠居しており、人々から重要視されず、語られることもあまりない。
一刻も早く一人前の神へと成長し、国民を導けるように、彼女はたゆむことなく、あらゆる知識を学んでいる。
「禁忌」の脅威が迫ってさえいなければ、彼女もしばし休息を取って、スメールに暮らす数々の生き物をその目で見てみたいだろう。
今の彼女は、夢の中で色とりどりの世の光景を目にすることしかできない。
心の浄土で、彼女は太陽の光やそよ風と付き合い、人間や動物と交友して、一緒に物語を語ったり、遊びに興じたり、覚えたての歌を口ずさんだりする…
彼女は、もっとも美しい憧れをすべて夢に注いだ。しかし、どんなに賑やかな夜でも、昼が来れば彼女の周囲はまた静寂に包まれてしまう。
彼女はゆっくりと立ち上がった。まどろんでいると、寒波のような寂しさが突如襲い掛かり、彼女は思わず両肩を強く抱く。
——彼女を完全に目覚めさせたのは、「アーカーシャ」から発せられる、感知しにくい異音であった。
「そう、夢の中の夢だったのね…」
放浪者・久世浮傾
放浪者——久世浮傾
心ある者が人ならば、彼は人とは呼べぬ者である。
心なき者にも悲しみと喜び、苦しみと愉悦があるならば、彼はもっとも人に似た人形である。
一処より心を知りて、一切処の心を悟らん
その夜、ある黒い影が大雨に乗じてたたら砂の旧跡にやって来た。付近の住民はとうの昔にいなくなっていたが、今日に限ってとある農夫が生計のため鳴草を採りに来ていた。農夫は夜の微かな明かりを頼りに、崖のそばに鬼魅のような人影が立っているのを見た。
その者は大きな笠をかぶっており、顔を見ることができない。息の音が雨の幕を突き通り、農夫の耳にまで届く。
刹那、その者は言う——人はこうやって息をするんだ、と。
農夫は怪異にでも出くわしたのかと不安になり、慌てて岩の陰に隠れた。その者はさらに続ける——何を恐れている?互いに見知らぬ通行人だろう、まさか危害を加えるとでも思ったのか?僕はただこの地に立ち寄って、友の墓参りに来ただけさ。
その者が言い終わるや否や、農夫は顔を出して辺りを見回す。しかし、黒い影はいなくなっていた。地面には一枚の紙が落ちており、それは瞬く間に雨水に浸食されていく。紙には三つの質問と、それに対する書きかけの回答が記されていた——
人は心を持つのに、なぜ他者の心は恐れない?
なぜなら人は未熟で完璧ではないからだ。
人の未熟さを知る上で、如何にしてそれに向き合う?
……
心なき者は如何にして人となる?
心なき者は人に成り難し。
それを見た農夫は、背筋が凍る思いをした。たたら砂は荒れ果ててから何年も経っており、墓参りに来る者などとっくにいなかったからだ。たとえいたとしても、なぜこのような夜に限って現れたのだろうか。
アルハイゼン・権謀教戒
アルハイゼン——権謀教戒
スメール教令院の現書記官。並外れた知恵と才能の持ち主。
悠々自適の生活を送っており、人に行方を知られることは滅多にない。
学識、思考及び処世術
スメール教令院の現書記官。迫力ある肩書きだが、これはあくまで「面子のための肩書きを付ける」という、院内での流行の賜物だ。
書記官と言うと大物に聞こえるが、実のところ書記官は用がなければ重要な会議にも滅多に顔を見せず、核心となる決断にも参与しない。担当する業務は重要な資料の整理と保存のみなのである。しかし、だからこそ、かつて紙の書籍と書類が教令院の管理下にあったスメールでは、書記官は教令院で最も多くの情報を知ることのできる職位の一つだ。この職位は、グランドキュレーターの位置づけに近いと言えるだろう。書籍の管理人であるグランドキュレーターが、最上位の知恵を記録した書籍に触れる可能性が最も高いことを否定する者はいない。
スメール教令院の現書記官であるアルハイゼンは、この基準を完璧に満たす人物である——彼が何者なのかを知る者は少ないが、彼は他の人が知らない情報を沢山握っている。必要のない会議には一切出席せず、会議の時も必要な事項以外は気分次第でしか記録しない。人々は彼にあまり注意を払っておらず、まして、この書記官が一回の会議でどれほどの詳細情報に気づけているかなど、知る由もないだろう。
才能ある者があまりに控えめでいると、何か底知れぬ身分や目的があるのではないかと疑ってしまう——アルハイゼンはこのつまらない考えに対する、有力な反論である。彼は十分優秀ではあるが、ただの教令院の一般的な職員に過ぎない。スメールに安定した仕事とよき住まいを持っており、悠々自適の生活を送っている。
ディシア・熾鬣の獅子
ディシア——熾鬣の獅子
勇敢だが無謀ではなく、屈強だが傲慢ではない。ディシアは傭兵界隈で有名な戦士だ。
過酷な砂漠での生活から戦闘のノウハウを数多と積んだ彼女は、粗野で浅はかな一介の武人とは一線を画す。
鷲の目、獅子の魂、砂漠の自由な娘
統率されていない傭兵集団「エルマイト旅団」は、スメールでもっとも強大な武装組織だ。その内部には、依頼を単独で受ける傭兵や傭兵団が数多く存在する。
「熾光の猟獣」もその一つである。そして、この傭兵団の中でもっとも世に名を馳せているのが、「熾鬣の獅子」と呼ばれるディシアだ。
勇敢だが無謀ではなく、屈強だが傲慢ではない。ディシアは傭兵界隈で有名な戦士だ。過酷な砂漠での生活から戦闘のノウハウを数多と積んだ彼女は、粗野で浅はかな一介の武人とは一線を画す。
報酬が十分で、依頼の内容に筋が通っていれば、その剣は雇い主のために振るわれる。
だが、同時に雇い主たちは肝に銘じなければならない——あくまで、ディシアはモラで一時的な契約を結んだだけであり、獅子を制御する手綱はその手中にないことを。
確かに、傭兵はその武力を売って生計を立てる者たちだ。しかし、その人格や命は本人たちだけのものである。
砂漠の獅子は誰の下僕でもない。彼女の剣は、自分の心に従って振るわれるのだ。
ディシア・熾鬣の獅子
白朮・遵生合和
白朮——遵生合和
璃月で最も有名な薬舗「不卜廬」の店主。
肩に「長生」という名の白蛇を乗せている。型にとらわれない手法で薬を用い、仁心と優れた医術で世の病を癒す。
生を受けてより老いるまで万の病、診る医者は何処に
「璃月に不卜廬あり、その廬には白先生がいる。妙手回春で万病治すが、処方される薬は――とっても苦い!」
この童謡は緋雲の丘に広く伝わるもので、「体に気を付けなさい。医者にかかれば苦い思いをする羽目になるのだから」と子供に言い聞かせる際に親がよく使うものである。
しかし、童謡に登場する彼は子供たちに怖がられることもなく、むしろ親しみを込めて「白朮お兄ちゃん」と呼ばれている。
このような印象は、主に白朮の穏やかで礼儀正しい振る舞いと親切な語り口からくるものだ。老若男女問わず、彼と一緒にいると、いつも心地よい春風を浴びているかのような気分になれる。どれほど焦燥した患者であろうと、白朮のそのすべてを見通すような微笑みを見ると、僅かながらに心が落ち着くのだ。
だが残念なことに、白朮はどんな患者でも治せるというわけではない。例えば…彼自身はその例外である。
「不卜廬」の薬師である桂によると、白朮の体の状態は極めて悪く、患者の診察が終わるとよく自室に戻って体を休め、調息をしているという。しかしそれでも、彼が人前でその微笑みを絶やすことはない。
桂がその理由について白朮に尋ねると――「もし医者が病弱な姿を見せてしまえば、診察を受けに来た患者はどう病気に立ち向かえばいいのです?」と彼は答えたそうだ。
白朮は日々この言葉を胸に抱いている。普段見せるその笑顔の裏で、どれほど苦い薬を飲み、どれだけ辛酸をなめてきたのか、人々が知るすべはないであろう。
リネ・幻光で惑わすトリック
リネ——幻光で惑わすトリック
フォンテーヌ廷の名高い魔術師。
そのひとつひとつの仕草は常にサプライズをもたらし、発する言葉はいつも人々を心から喜ばせる。
鏡中に咲くものを抱き、花捧ぐ人を求めゆく
「エピクレシス歌劇場」で行われる審判を除き、フォンテーヌ廷でもっとも観る価値のあるショーとして挙げられるのが、リネとリネットによるマジックショーである。
「審判」は真実をもって正義の裁定を下すが、「マジック」は嘘を用いて人の心を動かす。
舞台上にあるものがすべて「仕掛け」と「トリックによるまやかし」であると観客は知りながら、「奇跡」が本当に目の前で起こると、誰しも思わず息を呑んでしまう。そして、魔術師が優雅な所作でカーテンコールに応えようとする前から、会場は拍手に包まれ、喝采は天を衝くほど響き渡るのだ。
舞台の上の彼は、万人が注目する大魔術師リネ。舞台の下の彼は、頼りになる兄であり、親切な客人であり、熱心な友。
そのひとつひとつの仕草は常にサプライズをもたらし、発する言葉はいつも人々を心から喜ばせる。まるで、彼のその身には予測できない、好奇心をかきたてる甘いプレゼントが秘められているかのようだ。
もし知らず知らずのうちに、隠し事もなく何でも話せるような、心の通じ合った親友になっていたとしても驚くことはない。
——なぜなら魔術師は、心を盗むプロなのだから。
リネ——幻光で惑わすトリック
フォンテーヌ廷の名高い魔術師。
魔術師は背中を支えてくれる「家族」を決して失望させてはならない——
鏡中に咲くものを抱き、花捧ぐ人を求めゆく
マジックというものは、即ち嘘である。トリックを駆使し、目くらましを仕掛けて、人の感覚を欺いていくのだ。
一つの虚像を編むためには、事前にいくつかの伏線を張り、後に複数の嘘で繕う必要がある。また、一回の素晴らしいマジックショーを成功させるためには、数えきれないほどのプランで観客の信用を勝ち取らねばならない。
道具係、照明係、アシスタント、企画係…舞台上と舞台裏にいる無数の者たちは、協力し合い、魔術師のためにもっとも理想的な舞台を作り上げていく。魔術師のパフォーマンスは、無数の心血が注がれたものであり、また無数の期待を背負っているのだ。
だから、魔術師は決してプランを間違ってはならない。魔術師は決してミスをしてはならない。魔術師は背中を支えてくれる「家族」を決して失望させてはならない——
「…『魔術師』は、決して嘘を見破られてはならない。」
初めて「任務」を受けて舞台に上がったリネは、幕の裏に立ったまま、「お父様」の言い付けを小さな声で繰り返した。
「リネ…」リネットが、無意識にリネの手をぎゅっと握る。
幕がゆっくりと上がり、マジックショーが間もなく開演されるという時。リネはリネットの手を持ち上げて、揺るぎない視線をリネットに返した。
「僕は大丈夫だよ。だって僕の傍には、ずっとリネットがいてくれるからね。」
ヌヴィレット・告諭の潮騒
ヌヴィレット——告諭の潮騒
フォンテーヌ最高審判官。
「彼の最たる本性については、知る者が少ない上、度重なるインタビューの申し入れもすべて断られてしまった。」——ゴシップ誌『七国四海ポスト』
高き者を、私は蔑む。
「我が社が前回発表した水神様に関する秘話コラムについて、光栄にもヌヴィレット氏からは『とんだ三流記事だ』とのコメントをいただいた。
今回は、謎めいた最高審判官に注目してみることにする。
彼の最たる本性については、知る者が少ない上、度重なるインタビューの申し入れもすべて断られてしまった。
ゆえに、最も信憑性の高い情報を手に入れるため、民間から情報を募るという形式を採用した。匿名での投稿や明らかに偽りと判断できる情報はすべて除くこととし、できる限りの真実性を求める所存である。まずは一緒に、こちらの何とも可愛らしい筆跡で書かれていた手紙をご覧いただきたい。
……
『例えばだけど、この世に本当に暗夜の英雄的な存在がいたとしてもだよ。それはその人の偽りの姿に過ぎないと思うんだよね。朝起きて歯を磨くときは、まだ自分自身の姿のままで、夜になるとやっと暗夜の英雄になるってわけ。でも、ヌヴィレット(氏、以後原文ママ)はそういうんじゃないよ。最高審判官の姿も本当の彼で、私たちメリュジーヌの「理想の素敵なパパ」の姿も本当の彼なの。唯一彼じゃないのは、ヌヴィレットって名前を代表してる彼だけ。』
この手紙から——ヌヴィレット氏こそ、唯一無二の男性メリュジーヌであることが判明した!メリュジーヌという種族が現れたのは、ヌヴィレット氏の就任時期よりも遥かに後と言われているが、この確たる証拠を前にしては、こういったことにも必ず説明がつくはずであろう。」
——ゴシップ誌『七国四海ポスト』
リオセスリ・寂罪の密使
リオセスリ——寂罪の密使
メロピデ要塞の管理者。
——リオセスリに名刺があるとすれば、この一行で事足りる。
前置きもなく、後書きもない。
それはまるで彼が管理する罪人の流刑地のように、海底で静かに鉄壁の守りを敷いている。
罪はここに囚われ、深き海に波紋は生まれない
メロピデ要塞の管理者。
——リオセスリに名刺があるとすれば、この一行で事足りる。
前置きもなく、後書きもない。それはまるで彼が管理する罪人の流刑地のように、海底で静かに鉄壁の守りを敷いている。
これほど控えめであるにも関わらず、罪人が住まうメロピデ要塞には、人々の邪念を生むような利益の衝突が潜んでいる。
ただ残念なことに、何かしらの思惑を持ってこの場所に忍び込んだとしても、それはスープに落ちたパン屑のようにすぐに消えてなくなるのだ。
かの公爵様を問題解決の手練れだと褒め称える者もいる。だがこれに対して、リオセスリはティーカップをそっと置き…新聞を手に取ってこう言った。
「誤解しないでくれ。やつらは規律ある生活を送れる場所が欲しいだけなんだ…俺は、そういったやつらに必要な『安寧』を与えてやったに過ぎない。」
フリーナ・不休のソリスト
フリーナ——不休のソリスト
あらゆる水、あらゆる土地、あらゆる民と法律の女王。
水神の座についた瞬間から、フリーナはフォンテーヌの民たちに愛されていたことだろう。
果てなき先唱、終わりなき円舞
水神の座についた瞬間から、フリーナはフォンテーヌの民たちに愛されていたことだろう。
人を惹きつけてやまない言葉遣いや、ユーモアと優雅さを兼ね備えた振る舞いはどれも、彼女の神としての魅力を引き立てている。
そして、フリーナがもっとも賞賛を浴びている部分と言えば、きっと彼女が持つ、唯一無二の「演劇的センス」であろう。
エピクレシス歌劇場で演じられた有名な劇の台詞を借りて言えば——
「人生は演劇の如し。いつどんでん返しが訪れるかは、永遠に予想できないものだ。」
フリーナもまた、演劇のように捉えどころがない。彼女が次にどのような言葉を発し、どのような行動に出るのか、当てられる者などいない。
しかしそれ故に、高き神座に就くこの正義と審判の神は、これほどまでに魅力的なのだろう。
ところで、楽しい演劇が幕を閉じた後、人々が虚しさを覚えるのと同じように、
フリーナのような神も、夜更けに寂しさを感じることはあるのだろうか?
そのようなシーンは、民からすれば想像もできないことだろう。そして、そのようなことはあり得ないと固く信じているはずだ…
——そう、信じているはずだった。
ルキナの泉の水が…黙々とフリーナの涙を集めたりしていなければ。
フリーナ——不休のソリスト
あらゆる水、あらゆる土地、あらゆる民と法律の女王。
孤独であっても、無力であっても、苦しくても、悲しくても、たとえこの世すべての苦難を一身に背負っても…
フォンテーヌのみんなを守りたいという想いは、一度たりとも変わっていない。
果てなき先唱、終わりなき円舞
疑問の声が熱湯のように湧き上がる中、彼女はやむを得ず、より強硬な態度で声を上げ、反論しなければならなくなった。
それと同時に、今ある責務に集中する一方、感情の揺れによってボロが出ることも防がなければならなかった。
古の予言に記された災いが徐々に迫ってくる。こんな時、神としてどのような対策を講じるべきなのか、彼女は誰よりも知りたがっている。
傍から見た彼女は憔悴しきっており、上の空だ。だが、人々にそう指摘されても彼女は寝不足だと言い張るのみ。皆に敬愛される女王が、そんな小さな雑音に耳を傾けるわけがないだろう?
そう、現状がどれほど混乱し、切迫していようと、慌てふためき長年の努力を無駄にするわけにはいかないのだ。
皆に愛される、この歌劇場でたった一人のスターは…
孤独であっても、無力であっても、苦しくても、悲しくても、たとえこの世すべての苦難を一身に背負っても…
フォンテーヌのみんなを守りたいという想いは、一度たりとも変わっていない。
ナヴィア・舵を這うラディアントローズ
ナヴィア——舵を這うラディアントローズ
「棘薔薇の会」の会長・リーダー・ボス・司令塔。
困っている人々がいれば、彼女は鳥のような手際の良さで、棘薔薇の会からの朗報を届けている。
天翔ける黄薔薇
その姿を見る限り、ナヴィア嬢は紛うことなき完璧なフォンテーヌの淑女である。
彼女はデザインの凝ったスカートをよく穿き、洗練された帽子を被りながら、宝石とリボンで飾られた傘を腕にかけている。
そのような装いに身を包んだ彼女は、フォンテーヌ廷の外れからモン·オトンヌキの野原、さらにはサーンドル河の人知れぬ一角に至るまで、その足で駆け回っている。
後ろに伸びる長いスカートの裾と見た目よりもずっと重い傘が、彼女の動きを妨げることはない。困っている人々がいれば、彼女は鳥のような手際の良さで、棘薔薇の会からの朗報を届けている。
これもまた、あの有名な記者・シャルロットが取材相手の一人として、ナヴィアを最も気に入っている理由なのかもしれない。
スチームバード新聞社の展覧室には、彼女に関する一枚の写真が飾られている。そのタイトルは『天翔ける黄薔薇』——
無論、この写真は当人の許可と積極的な協賛のもと展示されているため、ご心配なく。
閑雲・仙鶴の告げる佳音
閑雲(カンウン)——仙鶴の告げる佳音
璃月港の新しい住民。
ユーモラスで、お喋りで、親切で、付き合いやすい人だ。
雲上より来たる侠客
閑雲についての印象は人それぞれだ。「髪を束ねているあの長身の女性か」「メガネをかけたあの職人のことだろ?」「最近引っ越してきたわよね、かなりのお喋りさんみたいよ」などなど…千差万別の見方がある。だが、それらを集めれば、人々の目に映る彼女のイメージが出来上がる―― ユーモラスで、お喋りで、親切で、付き合いやすい人だ。
しかし、彼女自身はそう思っていないようで、「口下手だが、謙虚で気骨がある」と自己評価している。仕掛けの術に長け、器用な手先で様々なものを作ることができる点を除けば、人々が持つ彼女のイメージとは大きく>異なっている。
閑雲の言葉遣いや所作が一般人と異なることに気づいた一部の好奇心旺盛な人々が、彼女のことを侠客だと思い込んだ。彼女はどんな偉業を残しているのだろうか?別の雅号を持っているのではないか?と聞き回った。
往生堂の客卿は、手振りをしながら答える。「閑雲?よく知らないが、その名を聞くに人格者なのだろう。」
玉京台のピンばあやは、頷きながら答える。「閑…?あぁ、閑雲のことかい?会ったことがあるよ。とてもよい方じゃった。彼女と知り合ったら、今後の暮らしにも一層安心感が増すじゃろう。」
甘雨は、首を縦に振りながら答える。「ええ、あの方は侠客ですよ。目立つことはあまり好きではないようで、身分と名前を隠して璃月港に住んでいるみたいです。」
申鶴は、じっと考えてから答える。「言うまでもなく、閑雲さんは実力者だ。くれぐれも彼女の恨みを買わないようにな。」
人々の推測は正しく、確かに閑雲はただ者ではない。ただ、真実を知る者が少ないだけだ。もし、彼女を一文字違いの「留雲」と呼べば、皆もすぐに気がつくはず。「留雲借風真君のことを知らない者はいないさ!正義>感に溢れ、清らかな心の持ち主なんだろう?信頼できるお方だ。」と、惜しみなく称賛するだろう。
では、閑雲本人に聞いてみよう。「あなたは侠客なのか?それに…もしかして、仙人でもある…?」
しかし、彼女は自慢の「ことこと煮込調理器」の開発に夢中で説明する暇がないのか、「ただの噂だ。少しばかり忙しなくしているゆえ、邪魔をするのは遠慮してくれぬか。」と、そっけなく返した。
「ことこと煮込調理器」とは一体どのようなものなのか。噂によると、普通の鍋よりも旨味を引き出せるとのことだが…真実を知る者はいない。「ことこと煮込調理器」が世に出たとき、璃月料理界にどんな衝撃が走るのかも、知る者はいない。閑雲が「すごいもの」と言っているのだから、きっとすごいものなのだろう。
千織・雷鳴の裁錦師
千織——雷鳴の裁錦師
「千織屋」店主。
稲妻出身らしく、振る舞いはまるで雷霆のように情け容赦がない。
千紅の曙染、裁つは綴織
フォンテーヌ・リヨンエリアの一番賑やかな通りにある服屋——それが「千織屋」だ。一見間口が狭いように見えるが、時々窓の前に立ち止まって中を覗く人もいる。店主の千織は稲妻出身らしく、振る舞いはまるで雷霆のように情け容赦がない。彼女の意に反して、その商売を邪魔しようものなら、誰もが知る末路を辿ることになる。その者たちは敗北を味わうだけでなく、人によっては——生まれて初めて——お尻で下水溝に触れる感覚を味わうのだ。
いったいどんな背景と来歴があって、この異国のファッションデザイナーはこんなにも大胆に腕を振るうことができるのだろうか?フォンテーヌ廷の好奇心旺盛な記者たちは顔を見合わせた。彼女の生涯や逸話を掘り起こし、さらには遠く稲妻へと渡って、その親友やかつての仕立て屋の先生を訪ね歩いた…
「我が道を行ってる」、「子供の頃からやんちゃだった」、「目上に一度も敬語を使ったことがない」…得られた評価はあまり肯定的ではないようだ。
ただ、千織の両親だけが「独特の考えを持っている」、「自分の理想をひたすら追い求めている」と言って、優しく微笑んだ。
「千織さん、成功の秘訣を教えていただけますか?服を作るコツはなんでしょう?」
少し離れたところで千織が針と糸を片付け、「お客さん」のフリをした記者を冷ややかな目で見つめた。
「やりたいようにやるだけよ。それと…服を買う気あるのかしら?」
アルレッキーノ・暝天の凶月
ファトゥス「召使」(めしつかい)
CV 森なな子
「君たちのように共感性に欠け、言い訳ばかりで国に身を潜めるお偉方には…想像もつかないだろう。」
アルレッキーノ——暝天の凶月
「壁炉の家」の主
凍り付くような風が彼女の耳元で囁く。それはまるで楽しい笑い声のようであり、別れを告げる声のようでもあった。
晦暝の群星、孤独なる凶月
今でもアルレッキーノは、執行官の肩書きを授かったあの夜のことを覚えている。
階段を登り、廊下を抜けた先には、ガラス越しに果てしない雪原が広がっていた。
凍り付くような風が彼女の耳元で囁く。それはまるで楽しい笑い声のようであり、別れを告げる声のようでもあった。
ふと、追想から我に返る。記憶の中の幻聴が、次第に現実の声と重なっていった——
小さな部屋の中では壁炉の炎が燃え盛り、暖かい空気が部屋全体を包み込んでいた。子供たちは炎にほてらされて真っ赤になった顔に、純粋で無垢な笑顔を浮かべている。事情を知らない旅の者が入ってきたら、この光景はただの平凡で幸せな家族の家のように映るだろう。
アルレッキーノが熱い紅茶を手に取って一口啜った、その時だった。突然鐘の音が鳴り響き、賑わっていた部屋から一瞬で笑い声が消え去った。炎が揺らぎ、影が重なる——すでにこの場の全員が、真剣な表情を取り戻していた。
アルレッキーノはカップを戻して立ち上がり、平然と何人かの名前を口にした。
「シャプロー、リネと共に情報を持って帰ってこい。フォルツ、フィリオール。留守は頼んだ…」
「はい、『お父様』。」
命令に対し、一糸乱れぬ返事が返される。何の迷いもない声であった。
やがて壁炉から炎が消え、部屋は静まり返る。ただ、カーテン越しに注がれる月明かりだけが、冷めていく紅茶を照らし続けていた。
クロリンデ・燭火を携えた影の狩人
クロリンデ——燭火を携えた影の狩人
決闘代理人
「最強」を冠する、その決闘代理人の名を知らぬ者はいない。
魔影を滅し、永夜を守らん
賑やかなフォンテーヌ廷では、毎日のように様々な揉め事が起こる。
ある劇作家が、自分の文体を真似て書き物をしている熱狂的な読者がいると訴えた——「ペンネームまで似たものをつけていて、新聞社でさえ混同するほどですよ!」
ある商人は、同業者が悪質な競争戦略を仕掛けてきていると主張した——「あいつときたら、商品の値段をしきりに変えて…しかも、わざと真向かいに店舗を構えたんだ…」
このような揉め事は、大方すぐに駆けつけた警察隊員によって仲裁される。だが、わざと事を荒立て名を売ろうとする、小賢しい連中も一部存在した。裁判沙汰となり——もし代理決闘を申し込むことができれば、もっと有名になれる、という目論見だ。
しかし、そんな彼らにもし親切な誰かさんが「ここ最近の『代理決闘』は、クロリンデさんが務めているらしいよ」と告げれば…
一瞬にして出鼻はくじかれ、その傍若無人な態度は勢いを失い、首を締められた紫金オオズグロカモメよろしく、言葉に詰まってしまうだろう。
「最強」を冠する、その決闘代理人の名を知らぬ者はいない。
正義の仮面を被った卑劣な言動も、隙を狙って私腹を肥やそうとする企みも、クロリンデの剣先の前では真実が暴かれる。「代理決闘」において、彼女が敗れたことは一度たりともない。
「…オホン。まぁ、よく考えたら、そこまでする必要もなかったか…」
身から出た錆によって危うく足をすくわれそうになった彼は、小手先の知恵を引っ込め、慌てた様子でその場を去っていく。
そうして、下心から生まれかけた争いは、静かに決着を迎えるのである。
シグウィン・龍の愛娘
シグウィン——龍の愛娘
メリュジーヌの看護師長
「キミを助ける前に、犯した過ちについて尋ねたりはしない。でも、完治したら大人しく罰を受けてね。いくら褒めたって無駄よ!」
「神聖なる純潔の魂に、想いが届きますように。」
太陽の光が届かないメロピデ要塞の中で、医務室は最も温かい場所だ。
噂によると、ここを管理する看護師長は医務室の設立者でもあるという。数百年もの間、メロピデ要塞は幾度も主を代え、混乱状態を経験してきたが、ここで生活する人々の間には「医療従事者には決して手を出さない」という暗黙の了解がある。
理由は簡単だ。このような場所に長く滞在し、苦労を顧みず囚人たちを治療してくれる医療者など、滅多にいるものではない。
さらにシグウィンのように優しくて可愛らしい、気配り上手なメリュジーヌの看護師長となれば、なおさら珍しい。
騒ぎを起こして怪我をした、とある囚人を救ったときのことである。囚人は、シグウィンを「罪人たちを救済するために神様から遣わされた使者——『救済の天使』だ」と褒めたたえ、この称号を広めようとした。
「大げさすぎるのよ。」看護師長は二つの角が揺れるほど首を振った。
「キミを助ける前に、犯した過ちについて尋ねたりはしない。でも、完治したら大人しく罰を受けてね。いくら褒めたって無駄よ!」彼女は腰に手を当ててそう言った。
エミリエ・千の跡を辿って
エミリエ——千の跡を辿って
有名調香師
「特殊清掃人」という職業を初めて聞く者もいるだろう。その仕事内容にピンとこないのも無理はない。
もし運よくエミリエと知り合う機会に恵まれたら、彼女に聞いてみるといい。
香り薄れ、霧が散るように
匂いに対する感度は人それぞれだが、好感を持つ匂いの傾向は皆よく似ている。
世に存在するすべての匂いを、そのまま受け入れられる人は少ない。
だから爽やかなもの、芳しいもの、心地よいものはエミリエの丁寧な調合を経て、様々な商品と一緒にフォンテーヌ廷リヨンエリアの店の棚に並べられる。
一方、古びたもの、腐ったもの、汚れたものは跡形もなく消され、すべてが清い状態へと戻される。
「特殊清掃人」という職業を初めて聞く者もいるだろう。その仕事内容にピンとこないのも無理はない。
もし運よくエミリエと知り合う機会に恵まれたら、彼女に聞いてみるといい。聞き上手で疑問を解くのに長けた彼女なら、きっと満足のいく答えをくれるだろう。
ムアラニ・ざぶざぶウェーブチェイサー
ムアラニ——ざぶざぶウェーブチェイサー
メツトリの案内人
「流泉の衆」の次世代を担うガイドとして、ムアラニの名声はすでにナタ全土に広がっている。
ナタをどれだけ熟知しているか、という観点から見れば、大地を見下ろす鳥でさえも「流泉の衆」のガイドにはかなわないかもしれない。遥か昔、「流泉の衆」の先人たちは自らの両足で世界を測り、複雑に折れ曲がる数々の道をシンプルな線で地図に落とし込んだ。
「流泉の衆」の次世代を担うガイドとして、ムアラニの名声はすでにナタ全土に広がっている。彼女が計画するルートでは、火山が爆発する壮観な景色やエンバーコアフラワーの放つ大自然の香り、さらにコホラ竜の即興パフォーマンスまで楽しめるようだ…しかし、もし急用で早く目的地にたどり着きたいというのなら、彼女もより安全でスムーズに進める近道を案内してくれるだろう。
ただし、ムアラニはこんな考え方の持ち主だ——「ルートなんてみんな知ってる。大事なのは一番運のいいタイミングで出発することだよ。出発日を適当に選ぶのって、すっごく不吉なんだから!」
キィニチ・廻焔を継ぐ狩人
キィニチ——廻焔を継ぐ狩人
ウィッツトランの竜狩り人
「廻焔」の名の持ち主は、ターゲットを一度定めたら決して振り返らない。
「手紙を届けるのに代金を取るのはいいとして、廻焔の夜を執り行うときでさえモラを要求してくるなんて…それでも英雄なのか?」
「別に昨日今日に始まったことじゃないし、依頼はしっかりこなしてくれてるから、それでいいんじゃないか?」
人間と竜が共に暮らすナタで、「竜狩り人」という職業は、誕生時から万人の理解を得ることはなかった。ましてや、英雄を輩出してきたこの地で、任務に値段をつけるやり方に非難が殺到するのも無理はないだろう。
「残酷で無慈悲で冷血な殺し屋」、「現実的で功利的で、英雄たる気質の欠片もない継承者」…何も言い返さない少年に下されたのは、心ない評価ばかりだ。
だが、そんなことを気にする必要などない。見合う値段さえ提示されれば、どんな依頼でも見事に完遂する。いかに猛威を振るう汚れでも、容赦なく夜神の国へと送り返す。
「廻焔」の名の持ち主は、ターゲットを一度定めたら決して振り返らない。
シロネン・魂を鋳る烈火
シロネン——魂を鋳る烈火
ナナツカヤンの鍛冶職人
シロネンの卓越した鍛造技術は、とうにナタ中に知れ渡っている。
シロネンの卓越した鍛造技術は、とうにナタ中に知れ渡っている。
そのすばらしい技に憧れた人々が、各地から集まってくるほどだ。中には武器の鍛造を本気で依頼しようとする者もいれば、噂の鍛冶職人の顔を一目見て、世間話のネタを増やそうとする者もいる。
しかし、シロネンは人々のそういった思惑を、さほど気にしていない。他人にどれほど訳の分からない称号を与えられようと、彼女はあくまで一人の鍛冶職人なのだ。注文通りに鉱石を溶かし、材料を製錬して鍛造するのみである。
何故なら、称賛がハンマーを打ち付ける力を鍛えてくれることはなく、誹謗が火の温度を下げることもないからだ。
ただし、顧客が工房に足を踏み入れたとき、真っ先に迎えてくれるのは炎の熱気ではなく、記入事項だらけの用紙だ。
「鍛造の依頼?それは別にいいけど、その前に依頼の細かい部分を決めとこーよ。」
「コミュニケーションも仕事も、効率が一番大事だからさ。まずは何が欲しいのか、ハッキリさせないとね。」
チャスカ・巡空の裁翼
チャスカ——巡空の裁翼
トラロカンの調停者
身支度を整え、弾丸を装填する。「調停者」となったチャスカは扉を開き、朝の風を一身に浴びながら歩き出す。
「…この子はもう助からない…もちろん、私だってこんな結果を受け入れたくないさ!けど…分かってほしい…もう諦めるしかないんだ。」
これはチャスカが生まれて初めて出会った「問題」である。
「…この子、いったい何なんだよ?クク竜に育てられたって…?どうりで気性が荒いわけだ…」
これはチャスカが花翼の集に戻ってから出会った、無数の「問題」のひとつである。
幼少期の記憶は既に曖昧になってはいるものの、チャスカはこれらの言葉の裏にある感情を今でも覚えている——失望、苦しみ、悔しさ、葛藤…こうした数多の感情が絡み合うことで、人々は「問題」の深みに嵌っていく。
しかし、いつか「問題」は解決の時を迎えるものだ。ただ、ほんの少しのきっかけが必要なだけで。
「——クゥ?」あるクク竜が翼を広げて空を羽ばたいていると、地上に飢えた「子供」がいるのをたまたま目にした。
「次はせめて一声かけてよね!」腹を立てた少女は山々を越えて、家出した「お姉ちゃん」を見つけた。
…多くの「問題」は、決して人々が思っているほど根深くなく、「越えられない」ものではないのだろう。
身支度を整え、弾丸を装填する。「調停者」となったチャスカは扉を開き、朝の風を一身に浴びながら歩き出す。
「今度は…私が問題を解決する番だ。」チャスカは帽子の縁を少し抑え、軽く笑って独りつぶやいた。
マーヴィカ・夜を焼き尽くす炎
夜を焼き尽くす炎——マーヴィカ
ナタの赤く燃える太陽
「最強の戦士」の名を背負いながら、生きとし生けるもの——たとえそれがどれだけ弱くとも——等しく尊重している。
あの方をどう紹介したらいいだろうか?我らナタ人の指導者たるに相応しい「キオンゴズィ」のマーヴィカ。
「キオンゴズィ」という古名にまつわる数々の功績は、ウォーベンや叙事詩に記録されている。偉大なる英雄たちによって、その古名は栄誉とともに代々受け継がれてきた。そして、マーヴィカ様も自身に注がれる厚い期待を裏切らなかった。
「最強の戦士」の名を背負いながら、生きとし生けるもの——たとえそれがどれだけ弱くとも——等しく尊重している。
そんな彼女を、民の誰もが心から慕い、讃え、尊敬している。
マーヴィカ様が「帰火聖夜の巡礼」で演説する時、その髪は燃え盛る聖火とともになびき、威厳ある声はいつまでも我々の耳元でこだまする。
その眼差しは鼓舞するかのように、一人ひとりの戦士、一匹一匹の竜に留まる。彼女の声に集まったナタの炎は団結し、やがて闇を払う光となって燃え上がる。
果てのない闇夜の中を、私たちは互いに支え合いながら一歩一歩前へ進んでいる。しかし涙を拭い、勇気を出して顔を上げれば——
そこには、あの揺るぎない赤がある。東の空を染める朝日のような色だ。
あの方は何を犠牲にし、何を手放してきたのだろうか?今日まで歩き続けるために、どれだけの強い意志が必要だったのだろうか?
我々は信じている。マーヴィカ様なら、きっともう一度、ナタを勝利に導いてくれると。
我々の太陽は永遠に燃え続ける。
シトラリ・白星黒曜
白星黒曜——シトラリ
ミクトランの星を観る者
「ワタシは俗世から離れたのであって、ダラしないワケじゃないのよ!」
泣き止まない子供に困ったとき、謎煙の主の親たちは「黒曜石の老婆」の名を出す。この方法は効果てきめんだ。二百年もの間、数多の挑戦者が惨敗してきたことから生まれた様々な恐ろしい噂が、泣く子も黙る老婆のイメージを作り上げた。
一方、その二つ名の持ち主であるシトラリは何の弁明もしない。まるで、彼女が実際に畏怖されるような存在であるかのようだ。
だが、もし勇気を持って郊外にある彼女の住み処に潜入した者がいたならば、乱雑に置かれた酒瓶やお菓子、本棚いっぱいに積まれた娯楽小説が否応なく目に入り——恐ろしい老婆ではなく、だらしない女>の子の部屋に迷い込んだと錯覚するだろう。これに関しては、シトラリは珍しく真面目に弁明する——
「ワタシは俗世から離れたのであって、ダラしないワケじゃないのよ!」
夢見月瑞希・睦み合う綺羅の夢
睦み合う綺羅の夢——夢見月瑞希
秋沙銭湯の心理療法士/大株主
どんなに悩んでいた客も、彼女の治療を受ければ、楽しい気持ちを取り戻して帰っていく。
稲妻には古くから伝わる伝説がある——運が良ければ、夢うつつの時に夢喰い獏という妖怪に出会える…というものだ。その妖怪は夢に入り、絡みつく悪夢を食べてくれるのだという。
時は流れ、伝説の妖怪は人間社会に溶け込もうとしていた。「秋沙銭湯」が投資者を得て営業を再開した後、人間の少女の姿に化けた夢喰い獏たちは、心理療法士として活躍するようになったのだ。
中でも特に優秀なのが「夢見月瑞希」だ。どんなに悩んでいた客も、彼女の治療を受ければ、楽しい気持ちを取り戻して帰っていく。経営再開からわずか数ヶ月で、彼女にまつわる良い口コミは「秋沙銭湯」を守る最強の砦となった。
治療の効果は、夢喰い獏一族の能力と関係していると思われる。しかし夢見月瑞希は微笑むだけで、否定も肯定もしない。その笑顔の裏に隠された、かすかな疲労感に気付ける者は、ほんの一握りだろう…
散り行く心の暗雲、夢に見た月明かり
ヴァレサ・おっとりパワフル!
おっとりパワフル!——ヴァレサ
「豊穣の邦」の中堅戦士&果樹園のお世話係
心はのんびり、突進は勇猛に。
ナタの民が「豊穣の邦」の人々について語るとき、まず最初にそのたくましさを称える。次に脳裏をよぎるのは、そこで育てられた果物や野菜の新鮮さと甘みだ。力と豊穣は、この部族を象徴する「名刺」のようなものだが、その中でもひと際輝くのが「ヴァレサの家の果樹園」という存在である。
「ヴァレサの家の果物、いかがでしょうー?」という掛け声とともに、彼女はナタ最東端の「こだまの子」から最北端の「花翼の集」まで売り歩く。そのおかげで、各部族の老若男女は健康的で美味しい作物を存分に味わえるようになった。果物は頬が落ちるほど甘く、野菜は少しかじるだけで瑞々しさが口いっぱいに広がる。やがて、人々は遠くにヴァレサの姿を見かけただけで、美味しいものがやって来たのだと笑みをこぼすようになった。
また豊穣の邦といえば、そこに暮らす子供たちの間でこんな噂が広まっている——悪人や魔物が出没したとき、雷光をまとった「仮面の英雄」が現れ、ライノ竜の三倍もの威力を誇るタックルと、火山から降ってくる岩のごとき豪快な蹴りで悪党たちを懲らしめると。その英雄が必殺技を繰り出すときの掛け声は子供たちに大人気で、去り際のスピードは「英雄の速さ」として手本となっている。
その英雄について詳しく調べてみると、あることに気付くだろう——噂の「仮面の英雄」が正義を振るうエリアは「豊穣の邦」の輸送ルートと高確率で重なっていることに。
パトロール隊のメンバーが職務の一環として、似た人物を見かけたことはないかと同僚のヴァレサに尋ねると、彼女はぽかんとした表情で首を傾げた。
「なんだか、わたしのことみたいだねぇ~?」
メンバーたちが「やっぱり」と頷く中、ヴァレサは少し遅れてからハッとして、恥ずかしそうに大きく首を振った。
「次はもっと頑張って、みんなに見られる前に悪者を退治するよ!と、とりあえず…今はごはんに行ってくるね!」
心はのんびり、突進は勇猛に
エスコフィエ・絢爛のフレーバー
絢爛のフレーバー ——エスコフィエ
「科学料理」の道を切り拓く雪羽ガン
焼いて飾って、至高の味を求めて。
『スチームバード新聞』の「グルメコラム」は、美食家たちにとって、新たな味を追求する道の指標である。このコーナーの常連である「ホテル・ドゥボール」の元シェフ・エスコフィエと彼女が提唱する「科学料理」は、フォンテーヌで高い人気を得ている。
「分析」、「抽出」、「調合」で食材の「うま味成分」を細分化する彼女は、フォンテーヌ人の味に対する固定観念を消し去った。まるで暗号のように解析され、再構築された味は、口の中で美食の新たな定義を織りなしていく。
天才料理人として評論家たちから称賛の声を浴びる彼女だが、一方で論争もある。エスコフィエは、料理はもちろん、厨房の人材管理においても極めて厳しいことで知られているのだ。同業者や教え子に対する容赦ない発言も、彼女が料理界で注目を浴びる理由の一端となっている…
スカーク・虚淵の暗星
虚淵の暗星——スカーク
罪人の徒、愚者の師
誰も星空の外がどのようなものか知らず、誰も深淵の内に何があるのかを知らない。
頭上には、夜空に広がる星々。
足元には、底知れぬ深淵。
誰も星空の外がどのようなものか知らず、誰も深淵の内に何があるのかを知らない。
古のカーンルイアに伝わる、あの予言のように——
「我々が宇宙に行こうと、深淵に落ちようと違いはない。」
「いずれも未知の暗闇なのだから。」
地下の文明が崩壊した後、忘れ去られた焼け野原で——
運命を蔑む「ある者」が、運命の手から一人の少女を連れ去った。
そして成長した少女もまた、運命に翻弄される一人の子供を救った。
もし、あらゆるものを情で測ることができたなら…すべての物語がハッピーエンドを迎えられたなら、どれほどよかっただろう。
しかし残念なことに、前途に待ち受けているのは、なべて未知の景色だ。
イネファ
ラウマ
フリンズ
ネフェル
バーバラ
「仲間がずっと怪我し続けている…私には皆の痛みを引き受けるだけの力はないの。でも、一生懸命治療するね!きっと、皆を元気にしてみせるよ。」
努力、祈祷、美しい歌声と可愛らしいダンス
人々に笑顔を届けることが好きな子です🥰
レザー
「オレ、鉄の爪と雷の牙ある。お前を守る。」
狼に育てられた捨て子だとか、オオカミ神の化身だとか…
モンドのちまたでは彼に関する噂が絶えない。
北斗
武装船隊「南十字」の頭領
高い統率力と存在感を誇るが、愉快な性格ゆえ「神の目」の所持者である事を忘れさせる。
「くはぁっ——、仕事の後の酒は最高だ。」
凝光
「璃月七星」の天権
七星の中で唯一顔が知れた頭脳派、璃月港のビジネスを担当し、水面下で各商会のバランスをキープさせている。
凝光(ぎょうこう) CV:大原さやか
「商戦の中で、完璧な狩人は痕跡を残さないわ。」
重雲
璃月の方士 重雲(ちょううん)
璃月で有名な妖魔退治の家に生まれ、「純陽の体」を持っている。ただその場に座っているだけで、妖魔は恐れて逃げてしまう。
「熱くて辛いものは食べられない。絶雲の唐辛子が入った料理とか、考えただけでも怖気が走る」
スクロース
「生物錬金」の研究者 スクロース
「人ってそれぞれ性格や趣味嗜好が違うから、つい失礼なことを言っちゃったりして。ああ…会話って本当に難しい、錬金術よりも難しい。」
ノエル
西風騎士団メイド ノエル
騎士団の交流会、酒造業の会食、庭先のバーベキュー…問題があると、それがどこであろうとノエルは風のように現れ、颯爽と問題を解決する。
「多くなく、少なくなく、あるべきものは全てあって、ないものはあってはいけない。」
香菱
璃月の名シェフ
ずば抜けた味覚センスの持ち主で、あらゆるものを食材にする戦闘技術も身につけている。
香菱(シャンリン) CV:小澤亜李
「空いてる席に座って。食べたいものがあったら、メニューになくても作るからね!」
フィッシュル
モンド冒険者協会の調査員
断罪の皇女(自称)ややツンデレだが根は優しく、人目を気にしない反面、華やかな服装と行動は見る者を引き付ける
フィッシュル CV:内田真礼
「よろしい、この皇女と同行することを許してあげるわ」
行秋
璃月港飛雲商会・会長の次男
文武両道に秀でた少年。普段は礼儀正しいが、悪に決して屈しない。
親しい相手には少々やんちゃな一面を見せる。
行秋(ゆくあき) CV:皆川純子
「絶体絶命の時だからこそ、我が義侠心を見せる時だ」
璃月港飛雲商会(りーゆぇこうひうんしょうかい)・会長の次男
行秋(ゆくあき)
穏やかで礼儀正しいが、この物静かな少年が悪人や悪事を仇敵のように憎む義侠の心意気を持っている。
「儚い人生の中で一瞬の暇を得ただけだから、いいじゃないか。」
ベネット
情熱にあふれた心優しいモンドの少年、冒険者協会モンド支部の数少ない若い冒険者。
偉大な冒険者になることを夢見ている。
ベネット CV:逢坂良太
「今日は天気いいな…あっ、まずい、こう言ったら大体雨が降るんだよな。」
モンドに住む少年。不運の星の下に生まれた心優しい冒険者。
ベネット CV:逢坂良太
「なに?オレのことを知りたい?ハハッ、オレは運に恵まれない普通の冒険者だよ。お前が経験してきたことと比べたら、面白い話なんてないさ!」
辛炎
ロックは璃月の新しい芸術の1つとして浸透しつつある。
そして、辛炎はこの芸術の先駆者だ。
辛炎 CV:たかはし智秋
「いよいよ開演だ、一緒に盛り上がろーぜ!」
ディオナ
「キャッツテール」の超人気バーテンダー
ディオナ CV:井澤詩織
「あたしのギャラはすっごく高いんだから…うん?あなた…お酒を飲みに来たわけじゃないの?」
ロサリア
ロサリア——モンドの西風教会に所属するシスター。
CV:加隈亜衣
「神は全ての人に加護を与えることができるかもしれない。けど、絶対にそれをすることはないわ。だって、そんなことしたら人の苦難なんて笑い話になるでしょ。」
ロサリアは、モンドの西風教会に所属するシスター。
同じ聖職者でも、バーバラやジリアンナたちとは違った目で見られることが多い。服装こそは聖職者だが、普段の言葉使いや所作は聖職者とかけ離れている。
モンドの一般市民たちよりも信仰心が低く、普段も教会の活動に参加しない。
ロサリアの規則違反は、教会に百回以上記録されている。
しかし、彼女がそれを気に病んだことは一度もない。同僚と一緒に行動することもなければ、市民と交流する場にもめったに現れない彼女。
変わり者で謎の多いロサリアは、まるで黒い煙が立ち上るかのように、目を離すとすぐに消えてしまう。
「神は全ての人に加護を与えることができるかもしれない。けど、絶対にそれをすることはないわ。だって、そんなことしたら人の苦難なんて笑い話になるでしょ。」
煙緋
璃月港で最も優れた法律家——煙緋、噂によると彼女は万の法を熟知し、あらゆる依頼を完璧にこなすという。
しかし、煙緋は規則に固執した「堅い」人物ではない。法律と道理が許す範囲で「柔軟」に物事を進めるのが彼女のやり方だ。
半仙の血が流れる煙緋は、自分らしいやり方で璃月港の「秩序」を守っている。
商人であれ一般人であれ、璃月港で暮らす者ならば、煙緋の名は多少なりとも耳にすることだろう。そんな煙緋に法律の相談をするには、契約の都の慣例に従い多額のモラが必要となる。
「規に則りて、践墨(せんぼく)して敵に随う。」
早柚
早柚——ひとたび夢に落ちれば、万の原に跡はなし。
「終末番」に所属する忍。小柄で非常にすばしっこい。
早柚——ひとたび夢に落ちれば、万の原に跡はなし。
「終末番」に所属する忍。小柄で非常にすばしっこい。
早柚の背が伸びなくなったのは随分と前のこと、時が止まった夢の中へと堕ちたかのように、それから長い長い時間が経っている。
「身長はいつ伸びるんだ?寝不足なのか?」
時折目を覚ますと、小さい忍者はこう呟いて再び夢の世界へと旅立つ。
早柚は、十分な睡眠を取れば身長も自然と伸びるものだと思っていた。この執念ともいえる思いを成就させるため、何が何でも怠けることを念頭に置き、そのために忍術を身につけた。
逃走、隠遁、変化…なんであれ、早柚はどれも極みに至っている。その辺にある葉っぱや水桶は、早柚が変化した姿かもしれない。
そのため、「終末番」が早柚を必要とする時、必ず苦労して探すはめになるのだ。
もちろん、早柚にとってこれはサボっているのではなく、睡眠時間を確保して身長を伸ばすためなのだが……
「えっ?拙、見つかっちゃったのか?だめ…まだ寝たりない、嗚呼流奥義、隠!」
九条裟羅
九条裟羅——迅雷烈風、飛光万頃。
天領奉行の現大将であり、果敢かつ勇猛な人物。
トーマ
トーマ——渡来介者、赤袖丹心。
モンド出身でありながら、現在稲妻に住むトーマは、社奉行・神里家の家司であり、「顔役」として稲妻で活躍している。
モンド出身でありながら、現在稲妻に住むトーマは、社奉行・神里家の家司であり、「顔役」として稲妻で活躍している。
故郷の陽気な雰囲気に影響を受けたからか、トーマは社交性に長けている。外国人でありながら、稲妻の地で想定を上回る確固たる人脈を築いた。
生来の親しみやすさで、どんな話題であろうとも場に馴染み、様々な人と交流をしてきたトーマ。だが、ひとたび社奉行の利益を守らなければならない時、その笑顔は消え、真面目な一面を見せる。
そんな彼も社奉行の片隅に独り座り、思いにふけることがある。
人や物事に気を配り、すべての動物と同僚を大切にするトーマだが、言葉にはできない郷愁というものが彼にもあるのだろう。
ゴロー
ゴロー——轟々たる行軍
忠誠心に厚く、勇敢な海祇軍の大将。戦闘で発揮される獣のような直感と、揺るぎない意志を持って生まれてきた彼は、窮地に陥ろうとも勝機を的確に見出すことができる。
轟々たる行軍
忠誠心に厚く、勇敢な海祇軍の大将。戦闘で発揮される獣のような直感と、揺るぎない意志を持って生まれてきた彼は、窮地に陥ろうとも勝機を的確に見出すことができる。この地に住む人々のため、軍備も物資も劣る海祇軍を率い、幕府軍との戦火に身を費やしている。
戦場では万夫不当の勢いを誇るが、軍内でのゴローは部下の皆と親しく接する心優しい兄貴分だ。
ゴローの目に映る周りの人々は、戦場で活躍する兵士であると同時に、自身の認めた心許せる仲間であり、そして守るべき大切な宝。踏みしめた大地、かけがえのない仲間、崇高な信念…彼の「忠」と「勇」は、これら>大切な人と物のために存在している。
大地の如く雄大で強固なる魂、それこそがゴローの内に秘められしものだ。
雲菫
雲菫(うんきん)——紅絨毯に舞う麗姿、荘厳と諧謔を併せ持つ才女
劇団「雲翰社(うんかんしゃ)」の座長であり、璃月港で活躍する看板役者。
紅絨毯に舞う麗姿、荘厳と諧謔を併せ持つ才女
劇団「雲翰社」の座長であり、璃月港で活躍する看板役者。
雲菫は甘美な歌声を響かせ、婉美な姿で舞台に立つ。感情表現に富んでおり、躍動感ある演技は人々の間で有名だ。艶やかな令嬢、義理堅い女傑、どのような役も彼女は特徴を捉え、見事に演じ分ける。
さらに特筆すべきなのは、彼女が劇の脚本も手がける点だ。『神女劈観』以外にも、雲翰社がここ数年上演した新作は、その大半が雲菫の書いたものである。
だが、端正で優雅な姿で知られる彼女には、あまり人に知られていない趣味がある——それがロックを聴くことだ。
もし璃月港のライブ会場で彼女を見かけても、誰にも言わないであげてほしい。
そのことが年寄りたちの耳に入れば、彼女はまた小言を聞くはめになってしまうのだから…
久岐忍
久岐忍(くきしのぶ)——百業の通才、鬼の副手
「荒瀧派」の二番手。独特な面頬を着けており、あまり笑顔を見せない人物。
百業の通才、鬼の副手
「荒瀧派」の二番手。独特な面頬を着けており、あまり笑顔を見せない人物。
荒瀧派に入った時期は比較的遅いほうだが、彼女は一派全体を変えた逸材である。久岐忍が加入してから、荒瀧派は法律や商いの相談、宴会の催し、衣装の仕立てなど…幅広い事業を展開するようになった。
さらに驚くべきことは、あのダラしのない荒瀧派だというのに、それら事業に関する資格証明書をすべて提示できる点だろう。その署名欄には、いずれも久岐忍の名が記載されている。
また、この二番手は留学経験があり、天領奉行とも親交がある。
外部の者がこのような話を聞けば、疑惑の念を抱くことだろう。しかし、荒瀧派と付き合いの多い、花見坂の住人たちであれば話は別だ。安心して彼女のところに駆け寄り、様々な相談をしている。
彼らによれば、久岐忍との相談はいつも円滑に話が進み、効率的なのだそうだ。
ただし、次の二つの規則を常に頭に入れておく必要がある——
一、面頬に隠された本当の姿を追求しないこと。
二、彼女が仕事に出るたび、わざわざ鳴神大社を避けている理由を聞かないこと。
鹿野院平蔵・乂安を願う者
鹿野院平蔵(しかのいんへいぞう)——無縫の天衣も、涼風を恐るる
自由奔放で明朗快活な、天領奉行の探偵。
無縫の天衣も、涼風を恐るる
自由奔放で明朗快活な、天領奉行の探偵。
一見ただの少年だが、実は紛れもない、天領奉行における事件解決の第一人者だ。
何ものにも遮られずに駆け抜ける天馬のような想像力と、綿密な論理的推論能力を兼ね備えているだけではない。探偵としての勘も、周りをあっと言わせるものなのだ。
事件が起きる度、同僚たちが経験に頼って解決の糸口を見出そうとしている間に、平蔵はすでに思いがけない切り口から、真実を追い求めている。
人々はその卓越した勘に感服せざるを得ない。その思考と効率は、まるで神の導きを受けたようだと人々は感心する。しかし、平蔵は自信満々の笑みでこう言うのだ——「こんなこと、神様にだってできないかもよ?」
コレイ・純真を抱く萌蘖
コレイ——純真を抱く萌蘖
アビディアの森で活躍する見習いレンジャー。楽観的かつ前向きで、暖かく親切。
アビディアの森で活躍する見習いレンジャー。楽観的かつ前向きで、暖かく親切。
コレイはスメール人だが、ガンダルヴァ村にやって来る前のコレイのことを知る人はほとんどおらず、彼女自身も過去のことにはいっさい触れない。
コレイの澄んだ瞳と何事にも真面目に取り組む姿勢から、「全てをさらけ出さないのは彼女自身がそういう性格だからだ」とみんな思っている。だから、そのためにコレイを遠ざけるようなことはしない。
ガンダルヴァ村の子供たちは、コレイがぬいぐるみを縫うところを見るのが好きだし、アビディアの森で迷子になった者も、コレイが自分を安全区域に連れ帰ってくれるよう、望んでいるようだ。
スメールに戻ってから、コレイは行動で人々からの信頼と尊重を得た。
ただ…真夜中、たまに彼女は心の奥底に隠した過去を思い出してしまう。
たとえ今は安らかな暮らしが出来ていても、もっと頑張って、早く前に進まなければ。そう彼女は考えている。
——そうすれば、過去の弱い自分を一日でも早く乗り越えられるから。
ドリー・夢の庭に隠せし財宝
ドリー——夢の庭に隠せし財宝
スメールの旅商人。神出鬼没なドリーは、数え切れないほどのお宝を保有している。
神出鬼没なドリーは、数え切れないほどのお宝を保有している。
スメールで「最も人脈の広い」大商人として、珍しい宝石や、在庫僅かな希少薬材、さらには前代未聞の不思議なアイテムまでも、彼女は手に入れる手段を持っている。
そして、当然それは——決して容易く受け入れられるような値段ではない。いつも温かい笑顔を見せてくれるドリーだが、その見積もりにはいつも舌を巻いてしまう。
彼女を「窮地から救ってくれた恵みの雨」だと言う者もいれば、「混乱の中で一稼ぎしようと企む悪徳商人」だと言う者もいる。
だが、これらの議論をドリーの耳に入れることは難しいだろう。何せ、アルカサルザライパレスに響くのは常に、モラのぶつかり合う澄んだ音だけなのだから。
キャンディス・浮金の誓願
キャンディス——浮金の誓願
アアル村のガーディアンであり、心優しき性格の持ち主。彼女の守護により、アアル村に危害を加えられる者はほぼ皆無に等しい。
赤砂浮金、守護の誓約
「あのキャンディスってやつは…正真正銘スカーレットキングの末裔だ!」
スメールの酒場で、無様な姿をしたエルマイト旅団のメンバーが震えながらそう言った。
神の祝福を受けし、異色の瞳を持つガーディアン。彼女は、すべての敵を一瞬にして飲み込む砂嵐を呼ぶことができる。
さらにキャンディスは、砂漠の力を扱うこともできた。すべての砂が彼女の斥候であり、砂漠で彼女から逃れられる者はいない。足を洗ったことを口にしたばかりの宝盗団メンバーが、隣でそう付け加えた。
しかし、再び砂漠に旅立とうとしていた若い冒険者は、首をかしげながらこう言った——アアル村の「ガーディアン」であるキャンディスさんは、とても優しい人だと思うけど…と。
彼はかつてアアル村を訪れた時、キャンディスが空腹に苦しむ宝盗団メンバーに水と食料を与えている姿を見た。また、疲れ果てた傭兵に客室を貸し、休ませている場面も見ている…彼の目には、そのガーディアンと「恐怖」の二文字はまったく無縁なものとして映っていた…
遠く離れた大赤砂海にいるキャンディスは、彼女に関するこの些細な争論を知らない——それに彼女自身、他人に噂されることをまったく気にしていなかった。
アアル村のガーディアンとして、その安寧を守る責務を彼女は背負っている。
村の規則を守れば、誰でもアアル村でゆっくりと休むことができ、それなりの援助を受けることができる。
だが逆に規則を守らず、村で不埒を働く者に対しては——
二度と村に危害を加えられないよう、キャンディスが直々に出向くのだ。
レイラ・綺思と夜星
レイラ——綺思と夜星
学業に悩んでおり、目の下にクマができているルタワヒスト学院の学生。いつも寝不足であるように見える。
更けゆく夜に星が遷り、月籠に照らされる夢の軌跡
ルタワヒスト学院に在籍するレイラは、理論占星学を専攻している。昼夜問わず星図を描き、そして論文の執筆に励んでいる。
先生たちから多大な期待を寄せられている彼女の机は、いつも山のような課題で支配されていた。いくら課題を終わらせようとも、その量が減ることはない。
レイラは常に深刻な睡眠不足に悩まされている。ある日、目の前にある真っ白な原稿用紙を見つめていると、ぐるぐると回る星が現れた。
彼女はこのまま続けていても埒が明かないと思い、一休みして目が冴えた後に現実と向き合うことにした。
しかし目が覚めると、白紙だったはずの原稿用紙は数多の星々で織りなされていた。
レイラは目を強くこすり、これは夢じゃないことを、そして自分の目がおかしくなっていないことを確かめる——紙には、明日締め切りの論文がはっきりと書かれていた。
これは「天から降ってきた論文」?それとも「星空の祝福」?もしかして…これが噂の「夢遊」なのかな?
——細かく調べる余裕もなく、レイラは次の講義へと向かった。
ファルザン・機求封秘
ファルザン——機求封秘
「百年前」の教令院の優れた学者であり、古典ギミック術学科を創設した者の一人。知論派でありながらギミックへの造詣が深いことでスメールで名を馳せている。…しかし、彼女のことよりも先にその栄誉は時代に忘れ去られてしまった。
機巧は容易く、世上は測り難し
「本書の内容の多くは、ファルザン先輩が書き上げた論文や手稿を参考にしています。彼女が教令院に戻った時、後世の学生たちが『ファルザン』の名を覚えていてくれることを願っています。」——『古典ギミック術概論』より引用。約百年前に出版されたこの本は、今でもクシャレワー学院の必読書として位置付けられている。
クシャレワー学院の学生たちの間には、このような伝説がある——
もしギミック術の試験に落第してしまい、気が立っている指導教員の補講を受けるのが怖かったら、隣のハルヴァタット学院に行き、ファルザン先輩に指導してもらえばいいと。
謝礼を用意する必要はない。十分な誠意と謙虚さを持ち、礼儀正しく「先輩」と呼べば、伝説と謳われるギミックの生き字引きを目の当たりにできるそうだ。
ファルザン先輩の説明はいつも明解で、問題を詳しく解説してくれる。彼女は出題範囲の内容を深く理解しており、まるでそれは彼女本人が編纂した教科書のようだ。彼女の指導を受ければ、すべての疑問はあっさりと紐解かれるだろう。ただし、ある二つの難問だけは、彼女のもとを訪ねた本人が乗り越えなければならない。
一つ、ファルザン先輩に初めて会った時、彼女のあまりの若さに戸惑いも驚きもせず、いかにして表情を保つかという点。
二つ、彼女の講義が終わった後、「こんなにも博識なのに、どうして冷遇されながらも知論派に残っているのですか?クシャレワー学院に移籍するつもりはありませんか?」と聞きたい気持ちをどうやって抑えるかという点。
もし表情を保てなかったり、聞きたい気持ちを抑えられなかったりしたら、この知論派の名高い大先輩が得意とする分野を身をもって体験することになるだろう——特に人を批評、説教する分野において。
ヨォーヨ・仙蕊玲瓏
ヨォーヨ——仙蕊玲瓏
まだ幼い、仙人の弟子。
誠実で懐が広く、周りにいるすべての人のためにかいがいしく働くことが習慣になっている。現在は璃月港に住む師匠のもとで修行しており、山々と街をよく行ったり来たりしている。
玲瓏玉質、仙風道骨
ピンばあやはいつも、可愛らしく笑顔を絶やさないヨォーヨを連れている。璃月港の人々からすれば、二人はまるで仲の良い祖母と孫娘のようだ。
しかし、この老人と子供の二人組に、まったく血縁関係はない。ヨォーヨはピンばあや>——つまり歌塵浪市真君の弟子なのである。
真君のもっとも幼い弟子であるにもかかわらず、ヨォーヨはいつも姉弟子のように同門たちの世話を焼いている。
そんな訳で、姉弟子の香菱はいつもこんなことを呟く。「何だかヨォーヨに、子供みたいに世話をされてる気がするんだけど…いったいどっちが姉弟子なんだろう?」
師匠の弟子になる前から、ヨォーヨは熱心で思いやりのある性格だった。まさにこの性格ゆえに、彼女は仙人たちから愛されているのかもしれない。
肌身離さず連れている「月桂」は仙人のものであり、留雲借風真君自ら手掛けたものである。ヨォーヨが危険な状態になると、「月桂」は彼女の身の安全を守ってくれる。仙人たちのヨォーヨ贔屓は、こんなところにも垣間見ることができるだろう。
加えてヨォーヨは生まれつきの聡明さで、勉学にも積極的な態度を見せているから、彼女のように優れた弟子を持てることは、師匠の期待をさらに高める。幼さゆえに、まだ学んだ知識を完全に理解することはできず、時々思わず聞いた人が口角を上げてしまいそうな間違いもするが、時間を置けば、間違いなく広い知識を持った才女になれるだろう。
そんな弟子が傍にいてくれることは、ピンばあやをこの上なく安心させてくれる。
まだ幼い、仙人の弟子。誠実で懐が広く、周りにいるすべての人のためにかいがいしく働くことが習慣になっている。現在は璃月港に住む師匠のもとで修行しており、山々と街をよく行ったり来たりしている。口には出さないが、山々にある洞天よりも、彼女はやはり人の世にある賑やかな街の方が好きなようだ。
毎日時間通りにご飯を食べて、寒くなったらちゃんと服を着込むこと…どっちも忘れちゃダメですからね!
ミカ・霜晴の測量
ミカ——霜晴の測量
西風騎士団の遊撃小隊に所属するミカは、次々に降っては湧く各種の仕事を全うし、その責任を果たしている。
テントを建てたり、料理をしたり、装備をメンテナンスしたり…後方勤務隊長のへルターでさえ、ミカの優れた作業効率を評価せざるを得ない。
穗の如き羽が、異境を描き写す
西風騎士団の遊撃小隊に所属するミカは、次々に降っては湧く各種の仕事を全うし、その責任を果たしている。
テントを建てたり、料理をしたり、装備をメンテナンスしたり…後方勤務隊長のへルターでさえ、ミカの優れた作業効率を評価せざるを得ない。
ミカが見せる苦労をいとわない姿勢は、他人の頼みを断れない性格の弱さではなく、チームワークを心から重視し、自分を常に強者から学ぶべき後輩と位置づけているからこそのものだ。
「みなさんのために走り回るのが僕のできる仕事ですし、チーム全体の効率も上がりますから!」
そして、ミカ自身の最も好きなことは、「前進測量士」という職務と表裏一体である。
それは——見知らぬエリアの測量、地形データの詳細な記録、精確で有効な地図の作成だ。
「ここは資源が豊富な場所ですが、周囲に魔物が集まっているため、くれぐれも慎重に行動なさってください。」
地図描きのプロを夢見るミカは、作成中の新しいバージョンの軍用地図に、また一つ注釈を書き加えた。
カーヴェ・天穹の鏡
カーヴェ——天穹の鏡
スメールの著名建築デザイナー。
$妙論派の星とも呼ばれており、業界内で最も注目を浴びる人物の一人である。
仁愛と体験と美の認識
スメールの著名建築デザイナー。妙論派の星とも呼ばれており、業界内で最も注目を浴びる人物の一人である。
デザイナーであり、優秀な卒業生でもあるカーヴェは、教令院ではかなり名の通った存在だ。妙論派の後輩たちからは模範にすべき人物として見られている彼だが、残念ながらそのキャリアは人々が思っているほど順調なものではない。キャリア以外の面においても、ことごとく同じような状況なのだ。
肩書き、噂、名誉…これらのすべては所詮、付属品でしかない。カーヴェは常人を遥かに超えたデザイン能力の持ち主で、仕事に心血を注ぎ、美学と建築学における理想を追求している。デザイナーはあくまで施工者ではないが、すべての過程に責任を持ち、デザインの細部に至るまで、安全性や実用性をはじめとする様々な方面を再三確認しなければならない。同業者の中でも抜きんでているカーヴェはその過程において、より芸術的要素に着目すると同時に、人が使うという点を意識している。現実とかけ離れたデザインなど幻想にすぎず、実際に建築されるものは実用的な価値を持っていなければならないと、彼は思っているのだ。
さて、これほど優秀な建築デザイナーである彼が、ある一つのプロジェクトによって破産に追い込まれたというのは、実に不思議なことだ。幸いにもこの件を知る者は少なく、関係者はほとんど、暗黙の了解でこの秘密を守ってくれている。そしてカーヴェ自身はといえば、まるで傷弓の鳥のように情報が洩れるのを恐れている。彼の今の生活は、理想と比べれば雲泥の差があると言えるだろう。
綺良々・檐宇遊猫
綺良々——檐宇遊猫
稲妻の配達会社「狛荷屋」の配達員。
よく動く二本の尻尾を持ち、人間社会を愛する「猫又」。
岐尾駿足、万戸へ至る
稲妻の有名な配達会社「狛荷屋」は、少々特殊な従業員を雇っている。見た目はかわいい女の子だが、その後ろには二本の尻尾がついているのだ。彼女はお客様に対して気前よく、礼儀正しく振舞うが、ときどき配達が遅れないよう、屋根の上を音もなくこっそりと跳んでいく…
当初、彼女が「妖怪」であるという事実は人々の話題にならざるをえなかった。それでも、「綺良々」は何度も誠意を込めて元気に自己紹介をして、責任をもって一生懸命仕事に励む姿勢を貫き、人々の懸念を払拭した。それだけに留まらず、彼らはこの妖怪少女に心から感謝するようにもなったのだった。「時間を守る」、「行き届いたサービス」、「活発でかわいい」…彼女の「評価」欄に最も書かれることが多いのはこの三つである。五つ星をつけてあげたり、ちょっとしたおやつを振舞ったりすると、興奮した表情で尻尾を振る姿も見られるという。
綺良々にとって、この仕事は宝物のようなものだ。彼女は人間社会のすべてを愛し、荷物を受け取るお客様の笑顔に魅せられている。そのため、彼女は一人一人に最高のサービスを提供しようと必死だった——何しろ、うっかりミスをして会社をクビになってしまえば、彼女は人里離れた山に戻り、人々が言うところの「大妖怪」になるしかないのだから。
幸い「狛荷屋」の社長にそんな考えはなく、むしろもっと給料が欲しくはないか、あるいは気楽な事務方に回りたくないかと打診されたこともある。しかし、それを聞いた綺良々はすぐ首を横に振って断った。配達で様々な場所に行くことは、経費で旅行ができるようなものだ…なんて、社長には忍びなくて到底言えなかったからだ。
リネット・綺影で魅せるエレガンス
リネット——綺影で魅せるエレガンス
マルチマジックアシスト装置。
彼女は花束や歓声を一切求めないどころか、取材や注目さえ、意図的に避けているようだ。
水中の輪郭を窺い、月影を見透かす
「テイワットでもっとも卓越した大魔術師」を自称する兄とは対照的に、リネットはおそらくテイワットでもっとも控えめなマジックアシスタントだろう。
彼女は花束や歓声を一切求めないどころか、取材や注目さえ、意図的に避けているようだ。
彼女に対して好奇心を抱く者や、オファーを出したいと言う外部の者はみな、「待機モード中」「今日はボーっとする日だから」などといった、理解しがたい言葉によって門前払いを食らう。
たとえ地位の高い観客が二人のもとを訪れても、リネットはいつも後ろに隠れて、リネに出迎えさせる。そうして紅茶を淹れると、目をつむったまま隣で黙々とお茶を喫み続け、会話に興味も示さないという。
ごく一部の者だけは、リネの喋っている合間に、一瞬で消える鋭い視線を感じることがある——しかしその視線は辿ろうとした途端、ふいに消え失せてしまう。
その場にいるのは、テンションを高く保ち続けているリネと、始終お茶に夢中なリネットだけだ。
…きっと、気のせいだろう。
…たとえ気のせいでなかったとしても、一目見ただけで、いったい何が読み取れると言うのだ?
リネット——綺影で魅せるエレガンス
「マルチマジックアシスト装置」
「家族」を愛する彼女は、また「家族」にも愛されている。
水中の輪郭を窺い、月影を見透かす
「ブーフ・ド・エテの館」の三人小隊の中で、リネットはチームが上手く機能するための「接着剤」のような存在だ。行動戦略を決める際、積極的なリネと慎重なフレミネの意見が割れたとき、リネットはどちらの側にもつかない。代わりに、自身が収集した情報を冷静に提示して現状を分析し、二人の意見の折衷案を出すことで、最終的に全員が納得する結論を導き出す。
普段の彼女は物静かで、その視線はいつも「家族」へと向けられている。リネが上演中にうっかり指をケガしたり、フレミネの目に陰りが見えたりすると、リネットは黙々とそれらを心に留める。そして適切なタイミングを選んで、リネに包帯を渡し、フレミネには淹れたての温かなお茶を持って行くのだ。
「家族」を愛する彼女は、また「家族」にも愛されている。暖かい壁炉の傍で目を覚ましたとき、リネがテーブルの横でカードマジックの練習をし、フレミネがリビングのカーペットを掃除している姿を見て、彼女はふと気づいた——危険に怯えて眠れなかった日々は、まるで壁炉の中で燃え尽きた炭のように、彼女の記憶からとうに消え失せていることに。
フレミネ・夢想の海を沈んで
フレミネ——夢想の海を沈んで
フォンテーヌ廷の腕利き潜水士。
一見冷たく見える彼だが、実際は、その気持ちを身体と共に海の底へ沈ませているだけだ。
星屑の散る夜空の下、冷たく輝く孤高の少年
水の国フォンテーヌ——その海底に広がる風景は、壮観で不思議に満ちている。だが、誰もが水中世界に入るためのチケットを入手できるわけではない。基本のコツを身につけている者にとっても、ダイビングとは楽しさとチャレンジ性を兼ねた冒険活動である。数多くの潜水士の中でも、フレミネは突出した素質と水中での長い集中力、水に関する豊富な知識を持っているため、人々から深く信頼されている。しかし残念ながら、一匹狼の彼が外部からの依頼を受けることはほとんどないらしい。
フォンテーヌで名高い魔術師のリネとリネットの弟であるフレミネだが、スポットライトを浴びるのは好きではないようだ。他人の目線や反応、評価は彼の呼吸を乱す。海に潜り、疑似的な軽い無重力状態の中でロマリタイムフラワーに悩み事を打ち明け、お互いの温もりを分かち合うほうが、彼は好きだ。
一見冷たく見える彼だが、実際は、その気持ちを身体と共に海の底へ沈ませているだけだ。
フレミネ——夢想の海を沈んで
フォンテーヌ廷の腕利き潜水士。
「ヘルメットをかぶり、雑音を遮断して命令を遂行するだけ。」
星屑の散る夜空の下、冷たく輝く孤高の少年
かつてのフレミネは常に独りで行動していた。当時、「壁炉の家」は彼の気弱そうな見た目をよく利用して、敵の警戒心をほどいていたという。そして彼を単身で敵陣の深くに潜り込ませ、シンプルかつ無情な方法で任務を達成させていた。
「ヘルメットをかぶり、雑音を遮断して命令を遂行するだけ。」——フレミネはそうすることで、自分を冷たいクロックワーク人形であると定義していた。
ある日、「壁炉の家」の内部に極めて大きな変化が訪れた。そして「お父様」の指示のもと、フレミネ、リネ、リネットは「ブーフ・ド・エテの館」の三人小隊を結成することとなった。だがフレミネは結成当初、自分の居場所を見つけられずにいたようだ——
あの兄妹のコンビネーションは、あんなにも息が合っている。けど、自分はまるで予備パーツのようで、陰で埃を集めるくらいしか価値がない、と思っていたのだ。
「フレミネ、気を抜かないで!ほら、これが何か分かるかい?」
「ペールスの…カード?」
「ふふっ、よ~く見ててごらん?…なんと、本物の『ペールス』に!さあ、これを持ってて!今回の任務はすごく複雑でね。この『英雄』とフレミネには、カギとなるポジションを用意したんだ!具体的な計画は…」
任務の遂行中、フレミネが感情を揺さぶられることはほとんどない。だが、祝賀会で初めてホテル・ドゥボールのスイーツを味わったとき、少年は微笑んだ。
「私の分もあげる、遠慮しないで。」と、リネットはフレミネのカップにお茶を淹れながら続けてこう言った——「私たちは『家族』なんだから。」
シャルロット・真実を求める曇りなきモノクル
シャルロット——真実を求める曇りなきモノクル
『スチームバード新聞』記者。
まだ明らかになっていない「真相」を白日の下に晒すため、今日も仲間の「ヴェリテくん」を連れて駆け回っている。
「真実至上主義、優れたストーリー性!」
フォンテーヌでよく知られている『スチームバード新聞』には数多くの記者が在籍し、各々が別の職務を担当している。ある者はエンタメ関連のゴシップ、ある者は巷の噂、またある者は政界の動向に注視をしているように…
しかし、それら記者の中で最もフォンテーヌ人の印象に深く刻まれているのが、無尽蔵とも思えるエネルギーを持ったシャルロットだ。
『近づけば近づくほど、報道の真実味が増す』の原則に基づき、この記者はフォンテーヌ廷の路地や街角など至るところに姿を現し、山の頂から海の底にまで出没する。一つ、また一つと事の「真相」を写真機に収めては文字にし、それらをまとめ上げて「真相」を新聞に載せる。
「真相」が掲載されると、ある人は拍手を送り、ある人は顔を真っ赤にし、ある人は悔しさで歯ぎしりをする。また中には、あらゆる手段を駆使して自分に関する報道を——あるいは、シャルロット本人を消そうとする人もいるようだ。
そのため、新聞社の編集長であるユーフラシアは「出張報道」を口実に、シャルロットをフォンテーヌ廷の外へと避難させている。執律庭、あるいは特巡隊が事務処理まで終わらせてから、シャルロットを呼び戻すのだ。
しかし、たとえ仕事が忙しく、外部から妨害や脅迫を受けようとも、シャルロットの信念は少しも削られることはない。
彼女は「記者」の責務を果たすため、そしてまだ明らかになっていない「真相」を白日の下に晒すため、今日も仲間の「ヴェリテくん」を連れて駆け回っている。
シュヴルーズ・厳罰を与える法の通暁者
シュヴルーズ——厳罰を与える法の通暁者
特巡隊隊長
「子供らがこの『不吉な名』を心に刻み、その裏にある意味を理解することを願おう…」
「…そうすれば、彼らを捕まえる日が訪れずに済むだろうからな。」
刑を以て法を為し、義を以て罪を咎める
「これ以上いたずらしたら、特巡隊に連れて行かれるぞ!」
——この言葉は、フォンテーヌの親たちが聞き分けのない子供を叱るときに使う常套句である。
当然のことながら、夜更かししたり、歯を磨いた後にお菓子をこっそり食べたり、学校の成績があまりに悪かったりしても、特巡隊隊員がわざわざ幼い子供たちを叱りに来ることは絶対にないのだが…そのことに子供たちはまだ気づいていない。特巡隊隊員を出動させられるのは、悪名高い凶悪犯だけである。そして子供たちが成長し、特巡隊の役割を理解するようになれば、この言葉の効果も次第に薄れてゆく。
…だが、街の子供たちがコソコソと避けていくのを見て、一部の特巡隊隊員はこの「教育方法」にいささか不満を漏らした。そのような言い方で特巡隊を表現するのはあまりに妥当ではないと、彼らは思っているのだ。これ以上好き勝手に言われ続けたら、特巡隊の「不吉な名」は、いつ消えるとも分からない暗雲となって、フォンテーヌの子供たちの心を覆ってしまうだろう。
「それも悪くない。」
——公文書を処理しながら特巡隊隊長シュヴルーズはこう言った。
「子供らがこの『不吉な名』を心に刻み、その裏にある意味を理解することを願おう…」
「…そうすれば、彼らを捕まえる日が訪れずに済むだろうからな。」
嘉明・頭角を現す駿猊
嘉明(ガミン)——頭角を現す駿猊
剣鞘鏢局の鏢師。
嘉明にとって、鏢師として荷物を遺瓏埠から璃月港まで運ぶのは朝飯前である。だが「威水獣舞隊」の責任者として、璃月港に獣舞劇を根付かせる道のりは、まだまだ先が長い…
威風凛然、勇往邁進
璃月港の街を歩いているとき、もし銅鑼や太鼓の音を聞いたら、その音を辿ってみるといい。嘉明による迫真の獣舞劇を目にできるかもしれない。
獣頭を被り、首を振ったり瞬きをしたりする彼は、まるで眠りから目覚めた猊獣そのものだ。喜怒哀楽、細かな動きや表情…その一つひとつに観客たちは感情を揺さぶられ、思わず拍手喝采を送る。
「みんな、ありがとな、観てくれて!もし獣舞劇の依頼があったら、『威水獣舞隊』をよろしく!」
しかし残念ながら、終演のたびに嘉明が得てきたものは拍手以外に何もない。それでも嘉明は落ち込むことなく、笑いながらこう言うのだ——「観客たちが歩みを止めて観てくれただけで、認められたってことだ」と。
人だかりが散った後、獣頭を外した嘉明はまたすぐ「鏢師」に戻り、真剣な面持ちで仕事の日程を整理し始める。まだ護送していない荷物の量や、これから護送する客たちのことなどを確認するのだ…もし急ぎの仕事がなければ、彼は新月軒で早茶をいただく。そして一杯の茶と二つの点心を注文し、知己を数人誘って、世間話を楽しむのだ。
嘉明にとって、鏢師として荷物を遺瓏埠から璃月港まで運ぶのは朝飯前である。だが「威水獣舞隊」の責任者として、璃月港に獣舞劇を根付かせる道のりは、まだまだ先が長い…
だから、ひとまず飲むとしよう、お茶でも。
セトス・知恵のはかり手
セトス——知恵のはかり手
砂原の使者
方向感覚に優れ、親切でお喋り上手…というのが、助けられた旅の者の誰もがセトスに抱く印象である。
聡く正しき、砂海の客
経験不足の者が、果てしない砂の海を旅すれば、いとも簡単に迷子になってしまう。そして、親切に手を差し伸べてくれる者がいなければ、その探索はそのまま終止符を打たれることになる…しかし、砂漠で方向を見失ってもなお、正しい道に戻って仲間と合流できた者たちの多くは、皆一様に同じ名を口にする——「セトス」。
方向感覚に優れ、親切でお喋り上手…というのが、助けられた旅の者の誰もがセトスに抱く印象である。それは確かに、間違ってはいない。砂漠の民であるセトスは、それぞれのオアシスを行き来する道を知り尽くしている。太陽を観察して方向を判断するような細かい知識ならば、尚更だ。セトスは趣味でよく雨林と砂漠の間を歩いており、それらの知識はすべて、彼自身の実践の賜物である。親切でお喋り上手という点に関しては、たまたま出会ったエルマイト旅団に話しかけたり、沼にはまった雨林の学者をもののついでに助けたりするところから来る印象であろう。そういった際に相手から聞ける特別なエピソードは、見識を広めてくれるだけでなく、十分に面白い。これこそが旅の醍醐味であると、セトスは密かに思っている。
このような性格のためか、砂漠から雨林に至るまで、彼にはどんなところにも話せる友人がいる。キャラバン宿駅でセトスと知り合った、とある雨林の学者は特に彼の実力を買っている。教令院の知識システムに対するセトスの独特な見解を聞いたその学者は彼の才能を高く評価し、教令院の入学テストを受けてみるべきだと声をかけることもあった。
「教令院に行って学生になれって?教令院の知識とうちの年寄りたちに教わったことの違いを比べてみるのも、なかなか面白いかもね。考えておくよ。」
カチーナ・金の混じる原鉱
カチーナ——金の混じる原鉱
ナナツカヤンの若き勇士
仲間に除け者にされ、陰口を言われても、弱気や劣等感などのネガティブな感情に押しつぶされそうになっても、彼女はめげずに、涙と共にすべてを拭い去るのみ。
「こだまの子」の他の子供と同様、カチーナは無邪気なテペトル竜や、山の深いところから掘り出されるキラキラの宝石、年長者たちの語る英雄の伝説と共に成長した。彼女は山道を熟知し、地下深くに埋もれる鉱石の採掘を得意としている。時間があるときには他の子供たちと一緒にレコードに音楽を吹き込むアーティストのスタジオを訪れ、リズムに合わせて自由にダンスすることもしばしば。ダンスの練習に限らず、成長の過程で怪我をするのはよくあることだ——もちろんカチーナも痛みに涙を流すことがある。しかし、他の子供がまだ痛みから立ち直れていない頃、カチーナは既に涙を拭き、再び立ち上がっていた。
大人たちから見れば、カチーナはまごうことなき良い子だ。しかし彼女自身は未だによく分かっていない。なぜ自分が「ウッサビーティ」の名を受け継ぐことになったのかを。それでも、代々伝えられてきたあの詩を、彼女はずっと覚えている——
「己の骨を壁と為し、倒るることなく地に聳え、太陽を見る勇あらば、永遠に命を託されん。」
「恐怖は我を恐るべし。烈火の如き我が身こそ、普く卑劣を焼き尽し、碑文を鋳する定めにあり。」
自分のどの部分がこの偉大な名前の不屈の意味と嚙み合っているのだろう?幼いカチーナには分からない。しかし、この特別な栄誉を授かった以上、「帰火聖夜の巡礼」で何度失敗しようと、カチーナは歯を食いしばってでも立ち上がる。仲間に除け者にされ、陰口を言われても、弱気や劣等感などのネガティブな感情に押しつぶされそうになっても、彼女はめげずに、涙と共にすべてを拭い去るのみ。「ウッサビーティ」のカチーナが涙に沈むことは決してないのだ。
オロルン・暗黒の謎煙
オロルン——暗黒の謎煙
ミクトランのコウモリ
欠けているもの、ずる賢いもの、頑固なもの…すべてが燃え上がり、色鮮やかな霊火へと流れていく。
ある暑い昼下がり、一人の若者が家のドアを閉め、庭にある野菜の苗たちのほうに目をやり別れを告げる。
「じゃあ、用事があるからちょっと出てくるよ。帰ってくる頃にはもっと成長できてたらいいな。頑張ってくれ。」
しばらくして、その若者は友人を連れて戻ってきた。ドアの近くにある木の前を通るとき、彼は親切にこう言った。
「この『ビッグナッツ』は最近根っこを自由に伸ばしてるから、足を引っかけないよう気を付けてくれ。」
ナタは不思議な地だ。子供の頃からここで育ってきた医者のイファは、オロルンの変わった言動にもう慣れている。昔、「スモールナッツ」という名のモコモコ駄獣がこの木にぶつかってしまったのを、イファはまだ覚えていた——これもオロルンがこの木を「ビッグナッツ」と呼んでいる理由かもしれない。
ナッツの木じゃないけどな——と、イファは思ったが口にしなかった。
先ほども書いた通り、ナタは不思議な地だ。順調に成長するものもあれば、そうでないものもある。だが、この地はすべてを包み込んでいく。あらゆるものに理由があるが故に、あらゆるものに結果が実る。そして、すべてはこの地の糧となるのだ。欠けているもの、ずる賢いもの、頑固なもの…すべてが燃え上がり、色鮮やかな霊火へと流れていく。
藍硯・春を編む翦玉
春を編む翦玉——藍硯(ランヤン)
沈玉の谷「工芸品組合」の籐編み職人
川で水遊びをし、森で籐を採り、動物たちと遊び、木に腰かけて籐を編む…幼い頃から山で遊ぶのが好きだった藍硯は、家と山を燕のように軽やかに行き来する。
「藍硯さん、いますか?おばあちゃんがくれた籐の椅子が壊れちゃって。こんなに古いもの直せるの、藍硯さんしかいないから…」
「藍硯先生がなにやら不思議な術をお持ちだと耳にしましてね。今日はその籐人形についてお願いが…」
「藍硯ねえちゃん、次はいつフワフワヤギとごっこ遊びできるの?」
沈玉の谷の人々は、よく藍硯の家を訪れる。たいてい藍硯には会えないが、彼女に出した依頼が断られることはない。「来たるは皆これ客人なり」という考えを持つ藍硯の母が、集まってきた人々をもてなしてくれている——「本当にごめんね。あの子ったら、また山に行っちゃってて…お茶でも飲んでいって。あの子が帰ってきたら、伝えとくわ。」
川で水遊びをし、森で籐を採り、動物たちと遊び、木に腰かけて籐を編む…幼い頃から山で遊ぶのが好きだった藍硯は、家と山を燕のように軽やかに行き来する。彼女が今どこにいるのかを把握することは、家族にも難しい。
もし本当に急ぎの用事があるならば、山で運を試してみるといい。歌が聞こえる方へ、あるいは銀の装飾品が立てる音の方へ歩いてみれば、楽しく遊んでいる藍硯が見つかるかもしれない。もし、遠くから彼女を見つけたら、すぐに呼び止めよう。驚いて逃げてしまうかも、と心配する必要は無い。藍硯はきっと笑顔で迎えてくれるだろう。
「どうしたの?慌てないで、まずお水飲んで落ち着いて…ほら、私の飲んでいいよ!」
イアンサ・百折不撓の熔岩
百折不撓の熔岩——イアンサ
テテオカンの一流トレーナー
早寝早起き、糖分と塩分は控えめに。
「自分を超えたいか?力が欲しいか?」
「——ならば、豊穣の邦で『帰火聖夜の巡礼』の勝者によるレッスンに参加するべきだ。有名トレーナーの指導を受けて、弱き自分に別れを告げよう!」
ナタに初めて来た人の多くは、このようなチラシを受け取る。豊穣の邦におけるトレーニングの習慣は広く知られており、レッスンに興味を持つ人は多く現れた。だが、チラシにあった「トレーナー」を実際に目にした途端、ほとんどの人はレッスンを詐欺だと思い込み、辞退してしまうのだった。
イアンサは、無理もないことだと思っている。子供のような体格は確かに「強さ」や「力」のイメージとは程遠く、「弱き自分に別れを告げる」という点で指導できるなどと、到底想像できないだろう。
だから、そのような状況に遭遇した時はこう提案することにしている——好きなトレーニング種目を選んで自分と勝負してみろ、と。そう言えば、舐められたと感じた相手は挑戦を受け入れ、騙された怒りをトレーニング器具にぶつけるのだ。
やがて、疲れ果てたお客さんを前に、イアンサは地面に投げ捨てられた器具を拾い上げて、もう十数セットやってのけた。
「一体どうやって…?元素力?それとも神の祝福か?」
「いや。トレーニングのメニューを組んで、カロリー摂取量をコントロールし、正しく栄養補給しただけだ。」
このような一部始終を経験すると、多くの人々はイアンサの言葉に疑念を抱きつつも、参加する気にはなってくれるのだった。
早寝早起き、糖分と塩分は控えめに
イファ・魂を導く疾風
魂を導く疾風——イファ
トラロカンの竜医
隣にいるまん丸の生物が何なのかは分からないが、ぱっと見た感じ、彼は医者のようだ。
イファはいつも空から降りてくるうえ、銃をその手に猛烈な勢いで駆けつけてくるため、花翼の集の支援部隊でもやって来たのかとよく勘違いされる。
しかしよく見ると、彼は名札を付け、医療用のカバンを持っている。隣にいるまん丸の生物が何なのかは分からないが、ぱっと見た感じ、彼は医者のようだ。
「なるほど、空から降って来たのはお医者さんだったのか!」と皆は納得し、イファを囲んで状況を説明し始めた。
イファはそんな人々の反応を気にすることなく、治療を必要とする竜に集中した。そして彼は竜の手当を済ませると、周りの人たちのちょっとした悩みもついでに解決していった。
そんな日々が続くうちに、人々はこの竜医の顔を覚え、道端で会ったら必ず手を振って挨拶するようになった。
イファは全員の顔を覚えているわけではないが、挨拶するといつも笑顔で返事をしてくれる——「よう、きょうだい!」
ダリア・礼賛の祝祭
礼賛の祝祭——ダリア
バルバトスの伝道師
彼は俗世のトラブルに魅せられているのだ——まるで、騒がしい風を追い求める蒲公英の種のように。
ダリアが風神の寵愛を受けていると考えるモンド人は多い。風神の導きを仰ぐ時、彼はいつも答えを得ることができるからだ。
そのため、風神の庇護を求める信者たちは、よくダリアのもとに集まって彼に悩みを打ち明けている。
しかし、ダリアがそれで困ることはない。むしろ、この状況を楽しんでいると言ってもいい。彼は俗世のトラブルに魅せられているのだ——まるで、騒がしい風を追い求める蒲公英の種のように。
信者の訪れない日は、教会を離れて街中を気ままに歩き回り、お節介を焼けるようなトラブルを探す。
それは伝道のためというよりも、彼の趣味と言った方がいいだろう。
「だって、祈りの言葉にも『風の導くままに』とあるでしょう?」
アイノ
ドゥリン・消えない炎
消えない炎・ドゥリン
魔女Mの物語から生まれた龍
「それは邪龍タスラクの宿敵…運命に逆らう獣!見える。我が左目に映るは、運命の織りなす糸。この世に現れし新たなる者は、数多の滅びゆく宇宙を駆け抜け、最後の裁きの刻、宿敵に再びその禁断の名を告げる——」
「お嬢様が仰ったのは…いえ、なんでもございません。」
——断罪の皇女フィッシュルとその忠実な大書記官オズヴァルド・ラフナヴィネス
かつて、他所から来た人々から「ドゥリンの物語」について問われると、モンドの住民たちは口を揃えてとある悲劇について語っていた——大勢の魔物を引き連れて襲来した悪龍ドゥリンは、モンドに数多くの災いをもたらした末に…トワリンと熾烈な空中戦を繰り広げ、雪山に落ちたのだと。
しかし今では、同じ問いに様々な答えが返ってくる。今も雪山の悲劇を語る者もいれば、角の生えた少年の酒場での失態や、クレーと一緒にジン団長に怒られたエピソードを面白おかしく語ってくれる者もいるのだ。
「ドゥリンの物語に新しいバージョンができたのか?」
中には困惑して、モンドで最も物語を語るのに長けた吟遊詩人に答えを求める者もいる。
すると、吟遊詩人は弦を優しく撫でながら、遥か遠くの空を見つめて言った。
「ううん、これはまったく新しい物語さ。とっても素敵な…ね。」
ダインスレイヴ・過去と未来の交差点
過去と未来の交差点
ダインスレイヴ CV:津田健次郎
「その旅の意味を理解しているのならば、俺を見極め、判決を下せ、俺を超えてみせろ——」
スカラマシュ・「散兵」
外見は眉目秀麗な顔に細身の体型の浮浪人。正体は凄まじい戦闘力と頭脳を持ち合わせた愚人衆執行官。表と裏の差が激しく、予測不可能な人物である。
ファトゥス 第6位 散兵(ざんひょう)
スカラマシュ CV:柿原徹也
「僕が、いつ勝手に判断する権利を与えた?」
原神にゃん - 2023年エイプリルフール
にゃあ?にゃ。(放浪者)
——いつも単独行動している猫、人には無愛想のようだ。
にゃ、にゃ。(久岐忍)
——身軽で、控えめな雰囲気を漂わせる猫。
にゃにゃにゃ、にゃにゃ、にゃにゃ!(刻晴)
——よく街中を見回りしている真面目な猫。
…にゃ。にゃにゃにゃ。(ディルック)
——昼間はとても大人しいが、夜になるととても活発になる猫。
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