サーモンラン/サバイバル指南

Last-modified: 2022-08-21 (日) 23:31:47

バイトもバトルと同様「やられないこと」が勝利のカギとなる。勝手の違うシャケ相手に「やられた!」回数が減らせないと悩んでいる諸兄に寄せられた先輩方のアドバイスをここにまとめておこう。

可読性のため表記を以下に統一します。
・シャケの攻撃により体力がなくなり、ウキワ状態になることを「デス」と表記します。
・バクダンによるボム攻撃を「爆弾」と表記します。


入門編「意識から変えろ」

今までの光景

シャケバイトは常に危険と隣り合わせ。頑張ってオオモノを倒したぞ!しかし夢中になりすぎて迫るシャケの攻撃を避けきれずデスしてしまった・・・そんなことは日常茶飯事。でも大丈夫。ヘルプ!を押せばすぐに仲間が駆けつけて救助してくれる。もちろん感謝のナイス!楽しい。助け助けられてがバイトの醍醐味だ。しかし数秒後、目にしたのはゼンメツ!時間切れ!黒いWork's Over!の帯とクマサンのイヤミお言葉だ。悔しい。結局、あの沸き立つ歓びは成功を収めなければ味わえないのだ。
なぜ失敗してしまったのだろう。自分がデスしてしまったせいだろうか。その疑問こそがサバイバリストとしての第一歩だ。

そのデスが現場にもたらすもの

そもそもたった一つのデスが業務の成否に関係することなどあるのだろうか。数字を使って考えてみよう。
例えばそれぞれのバイターが仕事に使えるインク、時間、リスクに掛けるコスト等諸々の労力をBP(バイトパワー)とする。あの時オオモノを倒すのに必要としたのは100BPとしよう。その攻撃を50BPで止め、シャケの攻撃を避けるために残りの50BPを使用したらどうなっていただろうか。当然オオモノは倒せない。しかしデスさえしなければすぐに態勢を立て直しBPを回復することができる。あとは再び50BPを使用してオオモノを倒せばいい。残ったBPを使って納品をするもよし、ザコの処理をするもよし、次のオオモノに向かうもよし。
一方で、デスをしてしまった自分はどういう状態だろうか。ウキワになるまでに数秒、仲間に救助してもらうまでに数秒、周辺の後始末をして数秒。差はどんどん開く。しかし話はそれで終わりだろうか。仲間はなんのコストやリスクもなく救助に来てくれたのだろうか。ウキワの救助を最優先に考えるバイターは多い。救助にボムを使えばインクを75%も消費する。スペシャルを使うことだってある。オオモノ処理の手を止めて救助に来てくれたかもしれない。その結果、爆弾やミサイルやアメフラシがコンテナ周辺に降り注ぐかもしれない。デスしてから復帰するまでの間、自分が負担するはずだったシャケの攻撃は残ったメンバーに振り分けられ、それぞれが対処に迫られることになった。それらを元の状態に戻せたとして、いったいどれほどのBPが浪費されただろうか。

もちろんこれだけをもって自分のデスが業務失敗の原因というのは乱暴だろう。ミスは誰だってする。ただ、自分のデスがなければ成功していたかもしれない可能性に心当たりがないとは言えないのではないだろうか。

初級編「自分の命は自分で守れ」

デスを理解しろ

デスには大きく分けると2種類がある。「爆弾」「ミサイル」「モグラ」「グリル」「水没」等の一撃ダメージによるデスと、じわじわと体力を削られた末の蓄積ダメージによるデスだ。一撃ダメージによるデスは因果関係が掴みやすいので対策も取りやすいが、蓄積ダメージによるデスは様々な要因が絡むため「いつの間にかデスしていた」状態に陥りやすい。特に体力低下からの爆弾ミサイルの爆風によるデスは一撃ダメージと間違えやすいので、蓄積ダメージによるデスは思っている以上に多い。一撃ダメージによるデスは各オオモノのページを参考に対策してもらうとして、蓄積ダメージによるデスを回避する方法を考えていこう。

自分の状態を常に把握しろ

全てのバイターにはそれぞれ体力が設定されている。しかしスプラトゥーン2は他のゲームと異なり体力のメーターやゲージは存在しない。体力が減ると画面枠に表示されるエフェクトでおおよその状態を把握するしかない。仕事中はつい照準やシャケにばかり注目しがちだが、細かく確認するくせをつけておこう。そのうちにエフェクトがどれぐらいの強さなら自分の体力がどれぐらい残っているかがわかってくるようになる。
またインクの残量も重要だ。インク切れはデスに直結してしまう危険性が高い。インクの残りは背負っているウキワタンクやセンプクした時に表示されるメーターでいつでも確認できる。
あわせてシャケの攻撃ブキの燃費等の知識をつけていくのが良いだろう。状態把握の助けになる。

周りの状況を把握しろ

自分の状態だけでなく周囲の状況を把握することも重要だ。サーモンランは一般的なゲームと比較しても把握すべき事項が多岐にわたる。以下に列挙してみよう。
「納品ノルマは何個か」「支給されたブキ、スペシャルは何か」「潮位はどれか」「特殊な状況か」「シャケはどこから出現しているか」「どのシャケがどこにいるか」「自分に攻撃をしようとしているシャケはいるか」「ナワバリの状態はどうか」「安全な場所はどこか」「仲間の状況はどうか」「残り時間はあと何秒か」「ノルマ達成まであと何個か」スペシャルはあと何回使えるか」「頼れる仲間はだれか」「注意すべき仲間はだれか」
はっきり言ってすべてを把握するのは上級者でも難しい。それでもここに書いたのは今からでも意識すべき事だからだ。「開始直後にノルマとブキとスペシャルを確認する」「オオモノを倒した時に残りノルマを確認する」「納品したときに残り時間を確認する」といったように、きっかけと関連付けて確認する癖をつけると忘れにくい。自分なりのコツを掴んでいこう。

減った体力はすぐに回復しろ

シャケの攻撃を受けた場合、一旦戦線を離れてでもすぐに体力を完全回復しよう。一撃でなくても大きなダメージを受けたり、連続で受けたりして少しの体力低下から一気にデスしてしまうことも多い。

減った体力はダメージを受けてから一定時間経過した後回復が始まる。また自インクのなかでイカ状態でセンプクすることで回復速度は飛躍的に向上する。留意すべきなのは細かなダメージを受け続けていると回復が始まらないことだ。例えばアメフラシの真下にいた場合、動かずにセンプクできたとしても止むまではダメージを受け続ける。移動する際にも注意が必要で、シャケインク(緑色)に少し触れただけでも回復は止まってしまう。微小なダメージは気づきにくく、想定よりも回復に時間がかかってしまう。
できるだけ安全な場所を見つけ、落ち着いてセンプクする事で結果的に素早く回復することが可能だ。

シャケのナワバリに足を踏み入れるな

自分の身を守るためにもナワバリは重要だ。シャケのナワバリに足を踏み入れると以下のようなことが発生する。
・移動速度とジャンプの高さが極端に低下する。結果、シャケの攻撃が避けにくくなる
・センプクができなくなる。結果、高速移動やインク、体力の高速回復ができなくなる
・小さなダメージを受け続ける。ある程度の上限こそあるが、そこに留まる限り回復することはない
どれもバイターにとっては死活問題だ。一方のシャケはというと、こちらのナワバリなど全くお構いなしに侵攻してくる上、なんとそのまま塗り返してくる。ことナワバリに関しては、イカタコは圧倒的に不利なのだ。
対策としては、不用意にシャケのナワバリに足を踏み入れず、インクと時間が許す限りナワバリ確保に尽力するしかない。うっかりシャケのナワバリに着地してしまったら、まずは真下に向かって一発撃つことで足元のナワバリを確保できる。シャケの攻撃を回避したりシャケのナワバリを通過する際には一旦攻撃を停止し、道を作るように塗り返して進もう。またシャケを倒すことでその下を塗り返せることも覚えておこう。特にバクダンヘビは大きな範囲を塗り返せるため形勢逆転のチャンスとなる。狙ってみるのもいいだろう。

避けることに集中しろ

たまに敵の攻撃を華麗に避けながらシャケをシバくバケモノバイターを見かけるが、とりあえず見たことは忘れよう。「シャケの攻撃を避けながら通常業務をこなすことは不可能」と認識し、自身に攻撃が迫っている時は回避することに集中しよう。もちろん回避のためにシャケを処理する必要がある場合は別だが、基本的に攻撃に晒されている時はブキやインクを回避のためだけに使おう。インク切れを起こしてしまうと身動きが取れなくなりそのままデスしてしまう危険性が非常に高い。もしもの時のためにもインクは常に余裕を持たせておきたい。
実際にどのように避ければいいかを中級編で、避ける際に気を付けるべきことを上級編で解説する。

中級編「デスする前にできることやれ」

ブキの特性を理解しろ

支給されるブキには自衛しやすいものと自衛しにくいものがある。特に「持っているだけで動きにくいブキ」「射撃していると動きにくくなるブキ」「連射の間隔が大きいブキ」「チャージが必要なブキ」「燃費が悪いブキ」「足元が塗りにくいブキ」「攻撃力が弱くシャケが倒しにくいブキ」は自衛しにくいとされている。
Waveが移行し支給ブキが変わった際は特に注意が必要で、前のブキの感覚で使用していると思わぬ窮地に立たされやすい。バイトに入る前に支給されているブキを確認し、ブキ別指南のページを熟読しておこう。ためしうち場やバトルで使ってみるのも良いが、バイト用に調整されているブキも多く使用感に違いがあるかもしれない事に留意しておこう。自衛しにくいと言われているブキも特性をイカすことで危険を未然に回避できるかもしれない。

ステージの特徴を頭に叩き込め

百戦錬磨のバイターたちも以前は初心者で、たくさんデスをした(はずだ)。その重ねられたデスのおかげで注意すべきステージの特徴がこのページにまとめられている。中には居るだけで危険な場所について書かれているステージもある。また特殊な状況のページにも重要な情報が書かれている。先達の金言はありがたく拝聴しておくに限る。そのうえで現場に何度も通い各ステージの構造を頭に叩き込み、自分なりのデスしにくい立ち位置や動き方を見つけ出そう。

対処すべきオオモノの優先順位を見極めろ

能動的に安全を確保したい場合、一番単純かつ確実な方法はシャケの数を減らすことだ。だが物量で攻めてくるシャケ軍に対し4人のバイターではあまりにも手が足りない。状況を見極め、より脅威となるオオモノから順番に対処していく必要がる。具体的な撃破の仕方は初心者向け指南シャケのページを参照しよう。
どのような状況であっても優先的に対処すべきなのがタワーカタパッド。この2体は攻撃の苛烈さもさることながら、遠方に留まり続ける性質のせいで対処が遅れ、いつまでもバイターの脅威となり続けてしまう。できれば最優先で処理したいが、タワーの処理はオオモノの中でも最高難度を誇る。タワー自体の耐久力は大したことないものの、ブキによる適正の差が大きく、大量のシャケとともに水際で発生するため無計画に接近するとシャケに囲まれて最悪の場合引き返すことすら困難となる。周囲のシャケから時間をかけ丁寧に処理していく必要があり、場合によっては一時的に断念する事を厭うべきではないが、事態が差し迫る様なら躊躇わずスペシャルを使おう。またカタパッドは格納庫を一つ破壊するだけでも大幅に戦力削減できるが、タワーを中途半端に崩したまま放置すると射線が低くなり危険性が増大することがあるので注意しよう。
満潮時やコンテナ周りがカオス(多くのシャケであふれかえっている様子)の時はヘビも大きな脅威となる。大きな体で進路を断ち、戦闘の障害となるだけでなく巻きつかれれば高確率でデスしてしまう。複数現れたら業務継続が困難になるのでいち早く撃破するか誘導してコンテナ周りから引きはがそう。
バクダンもカオスの時は注意したい。処理が難航しやすいため停滞すると延々と爆弾を投げ続けられてしまう。しかし撃破できれば周囲のシャケを巻き込んで爆発するため形勢逆転の好機となる。ブキ適正の差が大きいため得意ブキか数人で協力して対処する必要がある。
コウモリは単体ではあまり脅威に感じにくいが、それが間違いである。コウモリの放つアメフラシ弾は一発でも広範囲、長時間であり、バクダンカーリングボムを打ち上げてくるようなもの。どこで放たれたものでも大抵はバイターのナワバリに深々と食い込み、現場の安全をほとんど取り去ってしまう。アメフラシが打ち上がり続ける限り、足元はぐちゃぐちゃになり続け、その足元とアメフラシ自体とで二重に体力を削ってくるため、放置するだけでほとんどのデスに少なからず関わってくると言っても過言ではない。本体の体力もオオモノで一番高いが、アメフラシ弾自体は中シャケ一匹分のダメージで撃ち返せるので、上空は常に警戒しておこう。
他にもブキ編成、ステージ、そして自分が所持しているブキ等によっても優先的に対処すべきオオモノが変わる。とてもすべてを解説しきれないのでブキ別指南ステージのページ、編成評価やコメントなどを参考にすると良いだろう。

ザコの処理は決して怠るな

オオモノの対処ばかりに気を取られているとついおろそかになりがちなのがザコシャケの処理だ。動きも攻撃も単純で倒そうと思えばいつでも倒せる・・・と思いがちだが、その単純さ故にテクニック等での効率化が図りにくく、圧倒的な軍勢で攻めてくるためオオモノ以上に時間とインクを消費する。攻撃性能も侮れないが、チームワークでオオモノの処理を妨害してくるためそれ以上の厄介さを持つ。オオモノの相手と納品以外の時間とインクはほぼザコ処理のために費やす必要がある、というのは決して大げさな表現ではない。個々の詳細は当該ページが詳しいとして、特に身を守るための注意点を以下に記す。
ドスコイは見た目の違わぬ鈍重さだが一撃で体力の半分を奪われるうえ、ノックバックが非常に大きく、水没させられたり敵陣に投げ込まれる危険性がある。さらに体力がオオモノ並みにあるため攻撃力の低いブキにとって大きな脅威となる
コジャケは体力は少ないものその体の小ささと敏捷さで弾が非常に当てにくいため生存力が高い。あの大きさながら一発で25%も体力を削られ、後ろに回り込んで取り囲むという高度なテクニックをも持ち合わせているためキル性能も極めて高い動きにくいブキ、連射間隔の大きいブキ、チャージが必要なブキにとってはオオモノにも勝る天敵である。
中シャケはドスコイに迫る攻撃力、コジャケにも劣らない機動力とまさに万能プレイヤーで、体力はイカタコ並ながら次から次へと涌いて出てくるしつこさで現場を疲弊させる。燃費の悪いブキにとって実に頭の痛い存在だ。
ブキの中にはローラー種などの、オオモノ相手は苦手だがザコを効率的に処理できるものがある。支給されたら先だってザコ処理を引き受けよう。こちらもブキ別指南編成評価、コメントを参照すると良い。

自分のためにスペシャルを使え

インターネットに上がっているシャケバイトの動画には、危機的状況から一発のスペシャルで何人もの仲間を救助し何体ものオオモノを撃破し成功に導いたカッコいいものがいっぱいだ。ぜひそんな使い方をしてみたいものだが、実際そんなチャンスが今まで何度あっただろうか。あったとしてちゃんと使えるのだろうか。果たして憧れだけを抱いてスペシャルを大事にとっておいた挙句デスするバイターはカッコイイと言えるのだろうか。
そもそもスペシャルは危機的状況が起きる前に使わなければいけないものだ。何度も確認したように、自分のデスは現場に危機をもたらす。それ以前に自分にデスの危険性が迫っているのであれば、すでに危機的状況に踏み込んでいると考えていいはず。遠慮なくパウチを切ろう。
ただ、スペシャルとはいえ万能ではなく、注意すべき点も多い。ブキ別指南のスペシャルの項目を良く読み、実際に現場でスペシャルを使いその特性を理解して初めて適切な使用が可能となることは言うまでもない。

逃げる方向を向け

スプラトゥーン2はTPSというゲームの性質上後ろ(画面下、手前方向)が非常に見づらくなっている。目の前に置かれた爆弾を避けようと後ろにイカ速ジャンプ!と思ったら近くまで迫っていたヘビテッパンの見事なレシーブで爆弾の隣に着地。結果は・・・相手が何であれ、バイトを続けていればいずれ経験することだろう。後ろに向かって進むことは目を瞑ってプレイするのと同じことだ。できるだけ速やかに後方の視界を確保したい。その方法はいくつかあるものの、どれも一長一短となっている。
一つ目は右スティックを利用する方法だ。混乱しにくいが視点移動速度に限界があるため緊急用としてはややもどかしい。ジャイロ操作を使用している場合はコントローラーを思いきりひねる方法もある。混乱しにくく速度も速いがコントローラーを元に戻すまで操作に支障をきたす。スティックと併用することもできる。
二つ目は視点リセットを利用する方法だ。左スティックを下に倒し、キャラクターがこちらを向いたら(Y)ボタンを押して視点をリセットする。一瞬で後ろを向くことができるが非常に混乱しやすく、上下のエイムもずれてしまう。また左スティックを下に倒したままだと再び後ろ(向きなおすまでは前)に走り出してしまう。
三つ目は視点を真下に向ける方法だ。俯瞰で見れるようになるため自分の周囲は完全に把握できる。塗り状況や普段見にくいコジャケやミサイルマーカーもよく見えるが離れた位置は完全に見えなくなってしまう。
どれもデメリットがあるが、考え方を変えれば別の視点もあるということだ。イカしていこう。

命の道を見つけ出せ

たつじんには線が見えるという話を聞いたことはないだろうか。狭い通路でヘビテッパンに追い詰められて絶体絶命に見えたのに、気づいたら平然と帰ってきていたバイターを見たことはないだろうか。
そもそも目の前に爆弾を置かれたからと言って逃げ道は後ろだけとは限らない。その向こうががら空きだったりはしないだろうか。爆弾やそれを投げたバクダン自体には触れてもダメージはなく、設置されたばかりの爆弾であれば持ちブキや塗り状況次第では脇をすり抜けて爆発の影響がない距離まで離れることも十分可能なことがある。同様にあえて前に逃げることで危機を回避できる場面は意外に多い。通路で前方からヘビテッパンが迫ってくる時も交錯して避けられることもある。ドスコイは本体に接触ダメージがなく攻撃スピードも遅いので、その脇が塗られてさえいれば、一瞬誘いを入れて出させた攻撃をかわしてから、または単に全速力で突っ切ることで安全にすり抜けることもできる。
左右に意識を向けてみるのはどうか。後ろよりずっと状況を見やすい。登れるように塗られた壁があるかもしれないし、今まさにこちらに駆けつけてくる仲間がいるかもしれない。逆にあえて戦うことで道が切り開かれることもある。左右から迫るドスコイのうち、片方は大きく体力が削られていないだろうか。降り注ぐミサイルもタワーのプレッサーも、マーカーを見極めればぎりぎりで回避できるかもしれない。
いずれにせよ、そうしたチャンスは一瞬しかない。爆弾が光りはじめてからその向こう側が安全だったと気づくのでは遅い。これらのチャンスを掴むために必要なのは運や才能ではなく、チャンスをあらかじめ作っておく塗り意識と、全知覚の総動員、知識と経験に裏付けられた状況判断力に他ならない。

上級編「仲間の命もまとめて守れ」

ウキワは速やかに救助しろ

誤解を恐れずに言えば、自分のために仲間を守る事は非常に有用である。仲間が生存しているだけ、自分のデスの可能性は軽減される。一人でも多くの仲間が仕事に精をだせば、効率よくシャケの処理やナワバリ作り、納品を行うことができる。シャケの攻撃が分散されるので個人の負担が減り、自分がピンチの時には助けに来てくれることもあるだろう。それは仲間にも同じことが言える。自分が生存しているだけで仲間の危険を防げるのだ。互いの相乗効果で仕事の安全が確保される。だからこそ自分がデスした時には仲間がいち早く駆けつけてくれて、仲間がデスした時には自分が救助に向かう必要がある。
ただし救助のためだからと無茶をするといたずらにウキワを増やすことになりかねない。残ったメンバーの負担が倍増するので、やはり自身の安全の確保が最優先となる。

仲間を巻き込むな

シャケの攻撃を避けるコツを掴んでくると気持ちに余裕が出てくる。気持ちに余裕が出てくれば攻撃を回避しながらオオモノをシバいたり納品したりできそうだが、決してしてはいけない。多くのバイターは自分に向けられた攻撃を認識し避けることができるが、仲間に向けられた攻撃までは認識できていないので、迂闊に仲間を巻き込むと自分だけ生存し仲間をデスさせてしまう危険性がある。気持ちの余裕は仲間を巻き込まずに攻撃を回避するために使おう。
ミサイルのターゲットになった場合は仲間やコンテナから離れ、できるだけ小さく動きながら回避することで被害の拡大を防ごう。バクダンコウモリのターゲットになった場合、攻撃をされる前に倒したりうまく打ち返したりすることが理想だが、状況をみて難しそうならコンテナの外に向けて撃たせるようにしよう。タワーのターゲットになった場合、大きく動いて逃げようとするほど被害を広げてしまうので、可能な限り小さく動いて避けるようにしよう。ヘビが出現したことがわかったら、誰がターゲットかを確認し、自分であることがわかったら仲間に倒してもらいやすいように誘導しよう。距離があるからと別なことを始めてしまうと仲間の進路を断ってしまい仕事の邪魔になったり最悪デスさせてしまうのでなるべく目を離さないようにしよう。

さっさとノルマをクリアしろ

サーモンランは一般的なゲームと比較しても多岐にわたる作業を同時にこなさなければならない。ナワバリ作り、ザコシャケの処理、オオモノの撃破、納品、ウキワの救助。この中で唯一遂行しても安全に関与しない業務が納品だ。イクラを背負いコンテナに投げ入れる、これ自体にリスクがあるわけではないが、1往復につき1個と非常に効率が悪く、迅速な納品を行うためには他の作業の手を止めざるを得なくなり、結果として安全確保に寄与できなくなってしまう。片手間でこなせるほどノルマは甘くない。Waveも終盤になるほど現場が荒れ、シャケの対処に追われ続け納品どころではなくなってしまう。だからこそ余裕のあるうちに寄せられるオオモノは寄せて、少しでも早くノルマを達成したい。オオモノをコンテナ近くに寄せることはリスクもあるが、撃破できればコンテナ近くに金イクラを落とすごとができるため飛躍的に効率が良くなる。達成までいかずとも残りノルマに余裕ができればそのぶん意識を安全確保に向けることができる。

時にはその身を捧げろ

ページの内容と矛盾してしまうが、様々なことが起こりうるシャケバイトでは、自分の身を犠牲にしてでも対処すべき状況も発生する。
時間切れが迫り、自分だけが金イクラを所持していて周囲に一つも落ちていないときは、たとえコンテナ周りがシャケであふれていても突入するべきだろう。逆にまだ時間があるのに自分以外の仲間がデスしてしまっていた場合、すべてのシャケの攻撃が自分に向くためどんなに頑張って逃げても数秒と持たないだろう。一人でもいいので一刻も早く救助しよう。救助されたばかりのバイターはインク、体力が満タンで少しの間だけ無敵時間がある。その間にノルマを達成したり、味方の救助の連鎖をつなげてぎりぎりで成功することもある。
状況を見極めリスクをとるのは非常に高度な技術である。それを知っていれば、無謀とも思える仲間の行為も見方が変わるかもしれない。

未来の危険を今排除しろ

ここまでのことを実践できていれば、それぞれのシャケの処理にかかる労力のコストを理解し、こなすべき優先順位を組み立てられるバイターになっているはずだ。さらに経験を積むことによってこの先起こりうる様々なことを想定できる様になっているだろう。注目されていないアメフラシ弾や一匹のザコシャケ、ちょっとした塗り残しが未来に大きな損害を発生させる可能性がある事に気づいていれば、今少しの労力を払うことでそれを回避できる。地味に見える仕事を黙々とこなせるようになることがサバイバリストの最後の目標かもしれない。

最後に「それでもデスしてしまったら」

そのデスを意味のあるものにしよう

このページをここまで読めば、次のバイトからデスは減るだろうか。おそらく無理だろう。このページに書かれているのはあくまでも一般論であって、全ての状況に当てはまるものではない。結局のところ、デスを減らすには何度もデスをして自分自身でその経験を積んでいくしかない。しかし、そのデスの意味を変えることができる。無駄なデスで終わるのか、未来につながる意味のあるデスにできるのかは自分次第だ。

デスをした本当の理由を考えよう

デスをするとデスした原因が表示される。例えば「タワーにやられた!」や「カタパッドにやられた」といった具合だ。しかしここに書かれているのは積み重なった原因の最後の一枚でしかない。たとえそれが一撃ダメージだったとしてもその下に何層もの要因が重なっている。重要なのはその根本の原因だ。そしてそれはたいていの場合自分のやってしまった、もしくはするべきなのに怠ってしまった行動だろう。考え方を変えれば自分次第でどうにかなった事だともいえる。過ぎたことはどうしようもないが、バイトを続けていれば再び同じ状況に直面する。デスした本当の理由を知っていれば、その時どうすればいいかわかるはずだ。

正しい救助のされ方を実践しよう

デスした場合、すぐにヘルプ!を押そう。仲間の生存状況を見て意識や動きを変えるバイターは多い。デスした事とデスした方向を仲間に知らせることができる。躊躇する必要はない。
続いて、復活するまでの間に左上のイカアイコンを見て味方全員の状態を確認しよう。自分以外にウキワになっている味方がいるならかなり危険な状態である。復活後のスペシャル使用を検討しておこう。操作できることが少ないのだから、その分だけ状況判断に労力を割こう
ウキワが浮いたら状況の把握をしよう。デスした場所とは違う位置に浮かぶことも多い。仲間の位置を確認し、向かっていこう。
近くにいないならコンテナに近づいていこう。カモンと言われたら救助の意思を示している可能性が高いのでそちらに向かおう。仲間の近くまで来たら救助してもらいやすい位置まで移動しよう。仲間が救助しようとしてくれていることがわかったら今度は動かずにじっとしておこう。動いていると狙いにくくなり、救助を手間取らせてしまう。ボムで救助してくれる場合も多いので、ボムが投げられていないか常に注意し、投げられたのであればそれに近づいていこう。ボムに触れることで即座に爆発し早く復活することができる。
ヘルプの連呼は少々うるさいだけで実害はない。むしろ間隔が開きすぎると方向を示す矢印が消えてしまうので、ある程度の間隔で押すのが望ましい。また救助よりも優先してほしいことがあるなら(時間切れ間際の納品など)静かにしておこう。逆に3人がデスして残りの一人がそれに気が付いてなさそうであれば全員でヘルプを連呼しよう。切迫した事態にマナーなどは関係ない、むしろ正確な位置を伝えることがマナーだ。数少ないコミュニケーション手段なので救助してもらった際の感謝のナイス!と合わせて有効活用しよう。

救助されたからといって安心してはいけない。今度は自分が救助する側になることは往々にしてある。ウキワが複数近くにあるからといって一人で全員を救助できるとは限らず、むしろ生存者は的が減った分だけ集中砲火を受けていて余裕がない。このため、復活後にウキワを救助する準備(味方のデスと位置の把握)をしておこう。
復活する場所にも注意が必要で、ヒト状態になったら無敵時間でもシャケのすり抜けができなくなる。状況次第(主にヘビにはさまれた状態)では身動きが取れず再びデスしてしまう危険性がある。救助後即座にノックバックで水没する危険性もある。

救助待ち状態でやってはいけないことまとめ

  • 金イクラを拾いに寄り道する(合流=復活は遅くなり、不規則な動きは仲間を混乱させる)
  • 味方の射程内に入った状態で味方に近づく方向以外に移動をする(狙いにくくなる)
  • 上段にいる味方に近づこうとして段差に密着する(射線が段差に遮られてしまう)
  • 3落ちした状態でコンテナ前1か所に密着して集まる(少し隙間を開けたほうが的が広がって救助しやすい)
  • 移動以外をサボる・ジャンプを連打する(ヘルプを押して詳細な位置を味方に伝え、周囲を見渡して状況把握をすべき)

数字の意味は何か

成功にしろ失敗にしろ、仕事が終了すれば結果が掲示される。見逃した場合でもイカリングを使えばいつでも確認できる。やはり気になるのは「仲間を救助した回数」の下に表示される「仲間に救助された回数」だろう。ただ勘違いしてはいけないのは、この数字が「実際にデスした回数」ではないということだ。デスしても救助されなければこの数字は増えない。たとえばゼンメツ!の場合、すべてのバイターの最後のデスは計上されないことになる。全員がゼロでもゼンメツ!で業務が終了することはよくある。「救助された回数」と「実際にデスした回数」の差には、ゼンメツ!の危険性が25%含まれていることを心に留めておかなければならい。
ではこの数字の意味は何か。それは諦めずに何度でも立ち上がった回数ではないだろうか。デスを減らしたい本当の理由は、数字の大小に一喜一憂するためではなく、一秒でも長く現場に立ち、仲間と同じ目標に向かって協力し喜びを分かち合うためだったはずだ。何度でも初心に立ち返ろう。

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