●出典:カラーテレビゲーム15
撃墜 | 可 |
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体力 | 15 |
原作でのテレビゲーム15
ファミコンよりも前、1977年に発売されたテレビゲーム機。正式名称『カラーテレビゲーム15』。
名前通り15種類のゲームが収録されている*1もので、
廉価版として収録数の少ない『テレビゲーム6』*2も同時発売されている。
当時はまだソフトが別になっていて自由に入れ替えられるゲーム機は一般的ではなく、内蔵されたゲームしか遊べない。
…実はコレらの中身はほとんど同じものであり、『15』の外観を変更して物理的に遊べないようにしたのが『6』である。
当時の任天堂はテレビゲーム市場においては後発だったため価格で勝負するしかなかったが、安くするからには大量に売れなければ採算が取れない。
そこで考えた戦略が、完全な赤字販売の『6』で客の目を引き、その上でお得感を煽った黒字販売の『15』を買ってもらうというものだった。
結果出来上がった『6』の定価が9,800円なのに対し『15』は15,000円だったので、「2.5倍のゲームが遊べるのに価格は1.5倍!」という言葉のマジックにより無事にヒットを飛ばし、その後の任天堂のハード販売戦略の礎となった。*3
『カラーテレビゲーム15』はマグナボックス社が発売した世界初の家庭用ゲーム機「Odyssey」のライセンスを取得して発売されたとされる。かの有名な『PONG』も、元はOdesseyの収録ゲーム『テーブルテニス』を模倣したもの。
また任天堂はかつてOdysseyの別売コントローラーである「光線銃」の製造を請け負っていたことがあり、ある意味『ダックハント』の遠い親戚とも呼べる存在だ。
行動
登場するやいなや、ファイターそっちのけで別のゲーム「テニスB」が始まり、カメラがステージ全域に固定される。
片方のパドルが打ち返せず画面端の左右を通過すると、得点表示が出る。登場から15秒経過で退場し、リザルトの得点が表示される。
ボールに当たるとふっとばされる。ステージの地形でもボールが跳ね返るので、場所によっては全くボールが来ないこともある。
ボールがパドルに打ち返されると、ボールが少し加速してファイターへのダメージも少しずつ上がる。
ボールが画面外になると、速さとダメージがリセットされたうえで再出現する。
完全なギミック型のアシストフィギュアかと思いきや、なんとパドル部分を攻撃すれば撃墜が可能。体力そのものはかなり低い。
しかしパドルは常に弱い攻撃判定を纏っているほか、飛び道具の反射判定も持っており、そもそも崖外に出現するため一筋縄には倒せない。
パドルに当たるとふっとばされるが、ダメージはゼロ。パドル自体の反射によるダメージ倍率は1.1倍で、これはボールを打ち返すときにも適用される。
対策
ボールが飛んで来たら、シールドや緊急回避、ジャンプなど、諸々の手段で回避しよう。
ボールはシールドすると軌道が変わるので、場合によっては他ファイターを巻き込めるかもしれない。
剣による攻撃など、判定の強いワザを持っているファイターならパドルを殴りに行っても良い。
体力は低めなので、攻撃判定に接触しないよう確実にワザを当てていきたい。
ボールは反射が可能で、反射されたボールは反射したファイターの攻撃判定になる。
実はパドルの反射にも限界値がある。ボールを反射した後にパドルでラリーを続けさせると、打ち返す度に1.1倍のダメージ倍率が掛かると共に少しずつ加速していき、遂にはボールが猛スピードでパドルに直撃すると、打ち返せずにパドルが破壊され、テレビゲーム15が撃墜扱いとなる。
この過程で加速したボールはファイターに当たっても非常に痛い一撃となる。
ボールが加速した状態でもラリーが続いた時にだけ見られる稀な光景である。