●出典:星のカービィ シリーズ
スピリットについてはスピリット一覧/マルク、スピリット一覧/マルク (真のすがた)を参照。
原作でのマルク
『星のカービィ スーパーデラックス(以下『SDX』)』で初登場。同作品の最後のゲームモードである「銀河にねがいを」と隠しモードである「格闘王への道」で最終ボスを務める。
オープニングでは、太陽と月が喧嘩して昼夜がめちゃくちゃになってしまい困っていたカービィとポップスターの住人たちの前に現れ、「銀河の果てにある大彗星「ギャラクティック・ノヴァ」に逢えば解決してくれる」と言い、ノヴァに逢いに行くための方法をカービィに教えてくれる。
一見すると陽気なピエロといった体で人畜無害そうな雰囲気を出しているが、それは仮の姿。
その本性はポップスターの支配を目論む野心家。
そのためにギャラクティック・ノヴァの力を利用してポップスターを我が物にせんと目論見、太陽と月を喧嘩させるよう仕向けた上でカービィにギャラクティック・ノヴァの元へ行くよう促したのだった。
まんまとカービィを利用してギャラクティック・ノヴァを呼び出し自らの願いを伝える事に成功するも、最後はカービィに倒されノヴァごと宇宙のチリと消えた…というのが『SDX』での大まかなあらすじ。
本性を現してからの変貌ぶり、最終ボスらしいバリエーション豊富かつド派手な技の数々、幻想的かつ壮大な専用BGMなどを始めとした強烈な設定周りから『カービィ』シリーズ全体を通しても悪役としての人気が非常に高いキャラクター。
そういった人気に応える形かリメイク版の『ウルトラスーパーデラックス』ではギャラクティック・ノヴァの力を吸収しパワーアップを果たした「マルクソウル」として更なる最終ボスの役目を務め、その後のシリーズでもカービィがストーン能力で変身する姿で出現したりコレクターアイテムに出てきたりと地味に優遇されている。
更に『スターアライズ』ではまさかのカービィの仲間「ドリームフレンズ」の一人としてプレイアブルキャラクターに加わることとなった。
一部カービィファンからは「ドノツラフレンズ」などとネタにされる事も。
『スマブラ』シリーズでは『X』『for』では楽曲「vs. マルク」のアレンジ収録のみだったが、今作『SP』にて遂に本人がボスとして登場。
同時にMiiファイターコスチュームのぼうしも登場した。
概要
勝ちあがり乱闘ではカービィ、ロゼッタ&チコ、インクリング、セフィロス(ラウンド3)のルート、アドベンチャーでは闇の世界の謎の空間に登場する。
『星のカービィ』シリーズからは初となるボスキャラクター。
桜井 政博氏のゲーム出身ということもあってか、かつて多くのプレイヤーを苦しめた攻撃の数々からマルク砲の時の表情まで、原作そのままのマルクと戦っているかのような再現度の高さを誇る。ただしアローアローだけは不採用。
それに加え、本作オリジナルの新ワザが3つ追加されている。
…のだが、どれもかなりグロテスク(後述)。初見でビビった人も多いだろう。
なおディレクターの桜井氏曰く、「本当はもっと怖くしたかったが年齢推奨制限に引っかかった」とのこと。
原作同様に、テレポートで移動しながら攻撃を繰り出してくる。
攻撃は必ずテレポートの後に出してくるので、攻撃のタイミングは比較的読みやすい。
また、常に空中に浮いているため、ジャンプ力の高いファイターでないと話にならない。
行動パターン自体は単調で回避・防御しやすい攻撃が多く、致命傷になりうる攻撃も少ないため、ボスの中では比較的御しやすい部類に入る。
攻撃
基本は原作で使って来たワザだが、ブラックホールから下の3つのワザの画像は軽く閲覧注意。特に最後は。
氷爆弾
原作での名称は「アイスボウル」。
ファイターの真上から氷の爆弾を投下する。爆弾はファイターと同じ高さの位置で2つに分裂し、左右に飛んでいく。
地味に氷のデザインが『ウルトラスーパーデラックス』仕様。
勝ちあがり乱闘ではホンキ度5.0以上、アドベンチャーでは難易度「ふつう」以上でファイターを追跡して真上を取ってから投下し、それ以下ではその場で投下する。
爆弾にヒットすると氷結状態になってしまう。
投下された爆弾で凍らされると、その後の分裂した爆弾のダメージも受けてしまうので不味い。
爆弾の動きは比較的単調なので、タイミングに慣れれば回避は難しくない。
ちなみに爆弾はカービィのNB等で吸い込める。
当然ながら、原作のようにアイスをコピーしたりはできない。
地面飛び出し
原作での名称は「シャドウアッパー」。
地面に潜み、影から勢いよく飛び出す。
後述の魔界植物、極太レーザー、ブラックホールといった画面外に消える攻撃の後に使用してくることがある。
影はしばらくファイターを追いかけるが、飛び出す直前に影の位置が固定されるので、その時にダッシュか緊急回避で避けられる。ただし、こちらが空中にいる場合は即座に飛び出してくるので注意。
シールドで防げなくはないが、シールド削りが大きいので回避した方が安全。
魔界植物
原作での名称は「シード攻撃」。
画面上に消えていった後、種を散布する。種は少し経つと大きな茨になる。
蒔く種の数は、
- 勝ちあがり乱闘ではホンキ度が「0.0~4.9」で4つ、「5.0~7.9」で5つ、「8.0~9.9」で6つ。
- アドベンチャーでは「とてもやさしい」「やさしい」で4つ、「ふつう」で5つ、「むずかしい」で6つ。
ロゼッタなら種が地面に落ちる前にキャプチャーすることで無効化が可能。
一発のダメージ量は控えめながら、当たると斜め上にふっとび他の茨に連続して当たることも。
茨は縦方向に長く伸びるが横にはあまり広がらないので、種のないエリアに逃げ込むと当たらない。
勝ちあがり乱闘でノーダメを狙っている時には推奨できない方法だが、画面外に逃げることで少しのダメージと引き換えに確実に全弾避けることができる。避ける自信がない人や、回復系スキルをセットしている人に。ただし行き過ぎて自滅するのには注意。
この攻撃の後に前述の地面飛び出しを使ってくることが多いので、用心しておくこと。
4方向カッター攻撃
原作での名称は「シューターカッター」。
左右の真横と斜め下の4方向にカッターを放つ。体力が残り1/4を下回ると、2連続で放ってくる。
カッターはブーメランのようにマルクの方に戻っていき、行きと戻りで2度攻撃する。
範囲は広めだが、下方向ががら空き。マルクの真下を取って空上連打しよう。
なお、カッターは反射可能。勝ちあがり乱闘でいえば、ロゼッタならキャプチャーで無効化でき、カービィならタイミングが合えば吸い込める。
ロゼッタはキャプチャーしたカッターを当てるとかなりのダメージを稼げる。
カービィの場合、吸い込むリスクが高い上にリターンもしょっぱいので狙うメリットは皆無。
当然ながら、原作のようにカッターをコピーしたりはできない。
極太レーザー
原作での名称は「マルク砲」。
頬を大きく膨らませ、横に極太のビームを発射する。溜め中の何ともいえない表情と発射時の某掲示板のイメージキャラのような表情のギャップから狂気が滲み出る。
ド派手な見た目に違わず非常に強力で、しかもガード不可能。必ずジャンプして避けよう。
ただし、カービィならしゃがみ、インクリングならインク補充で回避できる。勝ちあがり乱闘ではジャンプするより安全かつ確実。
ブラックホール
原作でもお馴染み、マルクの代名詞。
中央にテレポートした後、体が真っ二つに割れてブラックホールが発生。吸い込まれると、大ダメージを受けて地面に叩きつけられる。
ブラックホールは外側に向かってダッシュしていれば逃げられる。ただし、勢い余って画面外に飛び出さないように。
また、この攻撃は必ず左上→右上→中央の順に連続でテレポートしてから発動するので、この行動を始めたら逃げる準備を。
追尾する目
※スマブラは良い子のCERO:Aのゲームです。
オリジナル攻撃その1。
横に一回転してから両目を暗転させ、その目をポタポタ落としてくる。
オリジナル攻撃は、マルクの体力が1/4未満になると使い始める。
低%では大量のダメージを喰らい、高%では複数の目玉にお手玉されて最悪バーストの可能性もある危険なワザ。絵面的にも危険。
マルクの斜め下辺りが安全地帯なので、そこでじっとしていれば喰らわずに済む。
目玉一個のガード削りは弱めなので自分に目玉が近づいて来たらその都度ガードしよう。
複眼レーザー
※スマブラは良い子のCERO:Aのゲームです。
オリジナル攻撃その2。
突然目が膨張し、その次の瞬間、増殖した瞳から複数のレーザーをかましてくる。
集合体恐怖症には怖すぎるワザ。
レーザー自体は細く、動きも遅いため、横回避ですり抜けるか、シールドでやり過ごそう。
びびって動きを止めたら蜂の巣となる。
毛細血管展開
※スマブラは良い子のCERO:Aのゲームです。
オリジナル攻撃その3。
スマブラ史上最恐レベルの絵面とインパクトを誇ってしまう大ワザ。
翼を縮め、その後身体の左右から出した毛細血管を画面全体に広げる。
血管に触れると火属性の攻撃で緩めに拘束される。
幸いにも抜け出しやすく、ふっとばしも皆無。
さらに、真下か斜め下が安置となるので、攻撃チャンスにもなっている。
これも画面外で芋ればほぼ確実に避けられたりする。
ビビって動きを止めたら大ダメージである。真下が安置だったらひたすら空上連打。
対策
常に空中に浮いているので、基本的に空中攻撃を使っていくことになる。
アドベンチャーでは「空中攻撃強化」や「ジャンプ強化」のスキルが効果的。