サウンドテスト/ファイアーエムブレム シリーズ/交わらぬ道

Last-modified: 2022-08-22 (月) 18:28:52

●出典:ファイアーエムブレム 風花雪月

作曲者/編曲者

作曲:
編曲:

入手方法

ファイターパスまたは「ベレト / ベレス+ガルグ=マク大修道院ステージ」の購入

概要

『風花雪月』で使用される、第2部以降で特定の敵と戦闘した際に流れるようになるBGMの1種。

押し寄せるようなピアノのイントロから始まるアップテンポかつメロディアスな旋律が印象的な楽曲。
戦闘BGMらしくアツい気持ちがこみ上げてくる、スマブラの試合にもマッチした楽曲と言える。

…のだが実は使用される場面に問題があり、原作ファンにとっては一種のトラウマBGMとして扱われている。
その理由とは…

以下、『風花雪月』のネタバレ注意

この楽曲が使用される場面の問題とは、主人公と敵対した元生徒との戦闘時に流されるという点にある。
即ち、タイトルの「交わらぬ道」とは主人公と道を違えた元生徒の事を意味するのである。
主人公の元同僚の教団関係者と敵対した際にも流れる曲ではあるが、機会はかなり少ないため、対生徒の曲として印象に残りやすい。

『FE』シリーズと言えば説得したり条件を満たした上で撃破したりすることで仲間にすることができる敵のユニークキャラも数多く存在するというアタリマエが存在していたが、
『風花雪月』では敵ユニットの説得というものが大幅に起こしづらくなっており、さらに後半の敵ユニークキャラは前半で学友として向き合ってきた隣人がかなり多い。
従って、このアツい曲が流される場面はかつての生徒・学友を殺さなければならないという胸が詰まる場面である事を意味する。
まだ自学級の生徒以外にはそこまでの愛着を持つ事が少ない初見プレイ時ならまだしも、周回プレイし別の学級を選んで遊んでいる場合は前周では心を通わせあい愛情を込めて育てた生徒とも殺し合うハメになるため、精神的威力も倍増する仕組みである。

『風花雪月』には第1部の間のみ、主人公が優秀な能力を持っていれば他学級の生徒などの協力者をスカウト(引き抜き)して仲間にできるシステムがあり、(やその側近といった例外を除き)第2部に突入する前にスカウトする事で元生徒を殺める可能性を低減させることはできる。
が、その条件が非常に厳しいため初見・引き継ぎなしプレイで全ての生徒をスカウトする事はまず不可能であり、半端にスカウトしてしまったがために、肉親や友人同士を敵対させる形となる事も珍しくない。
繰り返し言うが、第2部に突入してからは、敵の元生徒は殆どの場合予めスカウトに成功し、かつ主人公で倒さない限り再度仲間に迎える選択ができない。
このため、「(今までの『FE』のセオリーに則れば)仲間にできそうだ」と軽い気持ちでぶつけてみた結果、(ご丁寧にキャラクターの組み合わせ別で用意された専用セリフを挟みつつ)身内同士で殺し合う様を見せつけられ絶望したプレイヤーも数多い。なんでそんなことするんですか?

従来のアタリマエを逆手に取った一種の罠にこのような手の込んだ演出を備えた側面もあり、多くの『風花雪月』プレイヤーの胸に刻まれる楽曲となった。