アイテム/アシストフィギュア/漆黒の騎士

Last-modified: 2024-03-30 (土) 17:46:51

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●出典:ファイアーエムブレム シリーズ

撃墜
体力70

スピリットについてはスピリット一覧/ゼルギウススピリット一覧/漆黒の騎士を参照。

原作での漆黒の騎士

デイン王国の将「四駿」の1角にして、最強の剣士。その名の通り、全身を漆黒の鎧で固めており顔も本名も素性も不明という不気味な存在。
アイクにとっては実父・グレイルを殺害した仇にして、同じくグレイルに剣術を学んだ兄弟弟子でもある。
敵国の将として、そして様々な因縁を持つ宿敵としてアイクの前に度々立ちはだかり、『蒼炎』『暁』通して非常に重要な役割を担う敵キャラクター。

全身に纏う漆黒の鎧は女神の祝福を受けたものとされ、同様に女神の加護を得た武器でなければキズひとつつけることすら叶わない。
剣術の腕前も超一流であり、獣牙族の猛者・ライをあっさり倒してしまったり、1部隊を単身で全滅させたりするなど出るゲーム間違えてるレベルの一騎当千の強さを幾度となく見せつけている。
そういった劇中における強さの描写はゲーム中でもバッチリ反映されており、無法的な高さのステータス、直接・間接攻撃に両対応し使用回数制限なしの神剣・エタルド、神剣・ラグネルによるもの以外全ての攻撃を無効化する女神の鎧を兼ね備える。まさに、作中で「はっきり言って詐欺」と評されるに相応しい性能の持ち主。

また、『蒼炎』作中の比較的序盤にして「ラスボスにも迫る圧倒的なパラメータを引っ提げて突然現れ、即座に攻撃してくる(攻撃されたユニットはまず間違いなく即死)」という初見殺しの役目を演じた罪作りなキャラクターでもある。
幸い、この漆黒の騎士が出現する条件を満たした頃には既にマップクリア目前であることが多く、出現範囲から離脱できていれば回避は難しくない。
その一方、正体不明の恐ろしい強敵が大した前触れもなくなんの変哲もない民家から現れるという光景はどこかシュールでもあり、このトラップはファンの間で俗にしっこくハウスと呼ばれている。
 
物語終盤では『蒼炎』『暁』ともに成長したアイクと一騎打ち(『蒼炎』の場合はアイク側のみ妹のミストが一緒に戦ってくれたり敵軍の増援が現れたりはするが)という、『FE』にしては珍しいシチュエーションで戦うことになる。
特に『蒼炎』では極めて手強く、アイクを限界まで育てきった状態で挑んでなお倒せるかどうかは運任せという始末。なお、倒す事ができればその後のストーリーに若干変化がある。
そして『暁』では第1部9章をはじめ一部の章で、なんと彼をプレイヤーユニットとして使えてしまえる。
当然、これらで登場する敵の大半は彼のHPを削って倒しうるだけのパラメータなど持ちあわせてはいないため、彼の独壇場と化す。
ただ、味方がいる際にやり過ぎると経験値を損して後々苦しくなるため自重するのがお約束。

基本的には紳士然とした品のある態度だが、ファンの間ではアイク及びアイクに感情移入するユーザーの神経を逆撫でするような巧みな話術・煽りに定評がある。
アイクに向けた発言ではないが、「・・・貴様ごときに私の相手が務まると思ったか?身の程をわきまえよ」といった台詞*1は彼を象徴するものとして特に人気が高い。

アプリゲーム『ファイアーエムブレム ヒーローズ』にも2017年9月に開催されたイベント報酬としてプレイアブル実装。
こちらでのエタルドは射程こそ1だが「遠距離反撃」を内包しており、相手から遠隔攻撃をされてもそのまま反撃できるという代物となっている。更に「救援の行路」を自力で習得でき移動力の低さをカバーしやすいなど小器用な性能に仕上がっている。また、原作通り重装系の割には速さ(一定以上敵より高いと2回攻撃)も高め。
ちなみに2018年1月からは「初心者応援パック(¥480)」が実装されたが、当初のこれには様々なアイテムに加えなんと「漆黒の騎士(星5)」1体が内包されていた。そのため、誰が呼んだか「480円で買える男」「しっこくパック」の異名がついた。なお、現在の初心者応援パックは定期的にキャラが変わり、「総選挙リン」や「ソティス」などの星5キャラが採用される。

『スマブラ』シリーズでは『X』ではフィギュア、『for Wii U』ではそれに加えて「ワールドスマッシュ」に登場。
また、『for』からは有料DLCとして剣術タイプ用のMiiファイターコスチュームが登場した。『SP』では最初から収録されている他、アシストフィギュアとしても登場。

声優は間島 淳司(まじま じゅんじ)。『ファイアーエムブレム ヒーローズ』で収録された音声が使用されている。
海外版の声優はRobert Clotworthy。

余談だが、『FE』と『カービィ』双シリーズのファンよりメタナイトと共通点の多さを指摘されることもある。

  • 仮面とマントで素顔を隠しており、謎が多い。
  • 一流の剣士であり、かつ決闘の際には自らの剣を相手に差し出す騎士道精神を持つ。
  • 神出鬼没。
  • 貰った剣を使うよりハンマーで殴った方が楽に倒せる。
    etc…

行動

「では、参る」

戦闘モーションや、少しずつ距離を詰めてきて必殺の一撃を叩き込むといった原作での挙動が忠実に再現されている。

固い・強い・おそい!を地で行く性能。基本的にステージ上を左右にうろうろするのみ。スピードもかなり遅い。
そして相手が近くにいる時に、剣による超強烈な一撃を見舞う。

常時スマッシュ攻撃以下の威力を耐えるスーパーアーマーが付いている上につかみも効かない。
移動空中回避で相手の攻撃を避ける能力を持つアシストフィギュアの一体。

去り際にはしっかりとあの名言を言い残す。

「身の程をわきまえよ」

かなり手強いが、体力を削りきると撃墜も可能。

「体が…動かん…」

対策

攻撃準備から終了まで無敵で、それ以外の時も並の攻撃では吹っ飛ばない、さらにつかみも効かないという強敵。
動きが鈍重で遠距離攻撃を持たないため、接近しないことが第一。
ただし誰も近くにいない時はワープを使用して距離を詰めてきたりもする*2ので、常に油断はできない。

誤って攻撃にヒットしてしまった場合、もしその攻撃が2段攻撃なら1段目を地上受け身することで2段目を回避できるので、
諦めずに回避ボタンを入力すれば事なきを得られるかもしれない。

失敗した時のリスクはあるが、飛び道具に頼らずとも漆黒の騎士を撃墜できる方法がある。
まず漆黒の騎士の正面から、めり込み気味にダッシュ攻撃*3を仕掛ける。
漆黒の騎士は正面に攻撃を仕掛けてくるが、攻撃が発生する前にこちらは後ろ側へ通り抜けるので当たらない。
そのあと漆黒の騎士は振り返って攻撃してくるが、それもダッシュ攻撃で通り抜けて回避する。
これを繰り返して体力を削り切ることで、完封して撃墜も現実的に可能だ。
ただしファイターによっては倒すのに時間がかなりかかるので、それを召喚者が黙って見てくれるとは思わない方が良いだろう。
ガノンドロフなど、非常に威力の高い空中攻撃持ちなら、めくりで空下や空後などを当てれば、とりあえず比較的ローリスクにふっとばせたりするが、相手もジャンプ斬りをしてきたり、こちらの飛び込みを咎めるような斬り方をしてきたりする点には注意。

呼び出した側は、相手を漆黒の騎士がいる方向に追い込んでいくなどしてセットプレイを仕掛けたい。

コメント


*1 これは先述の『暁』の第1部9章で敵将として登場する「ジェルド」に向けられた台詞。
*2 ワープ自体はアシストフィギュアの共通仕様だが、彼は低速移動(かつ原作で「転移の粉」を使用していた)ゆえかワープ頻度が高めに設定されている。
*3 ヒットすると目の前に止まってしまうタイプ以外なら他の突進ワザでもOK。例えばキャプテン・ファルコンの場合、横Bは駄目だが、下Bなら大丈夫。