●出典:悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon
作曲者/編曲者
作曲:戸島壮太郎
編曲:関河 義人
入手方法
(デフォルトでサウンドテストに存在)
概要
『悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon』での一面で流れるBGM。
この作品のメインテーマと言っても過言ではないだろう。
ゲームボーイアドバンス(GBA)のサウンドの仕様というのは、誤解を恐れずに説明すると「ゲームボーイのピコピコ音源+今のリアルな音源」といった構成になっている。しかしリアルな音源でBGMを再生しようとするとメモリ容量を多く消費してしまい、肝心のゲーム部分を動かすことが難しくなる。
そのため発売初期のGBAソフトの多くは「ピコピコサウンドBGM+リアル音源による効果音」といった音作りのソフトが多かった。
しかし、『Circle of the Moon(以下:月輪)』はGBAと同時に発売されたローンチタイトルにもかかわらず、本来ゲームを動かすために使うメモリ容量をBGMの方へ回すことで、スーファミのような潤いあるサウンドを実現した。
この作品の次回作となる『白夜の協奏曲』では、ゲーム部分に力を入れるためにBGMがピコピコ音になってしまう事からも、『月輪』では相当な苦労で高品質なBGMを実現したことがうかがえる。
このページで紹介するBGM「Awake」は一番最初のステージで流れるBGM。実質的に『月輪』のメインテーマと言っても差し支えないだろう。
美しいイントロや、情熱的で勇壮なメロディなど、『悪魔城』らしいメロディアスさに加えて
Aメロ→Bメロ→サビ といったポップス風の曲展開が合わさり、非常にキャッチーな仕上がりになっている。
当時からこの「Awake」は評価されていたBGMだったにもかかわらず、なんと本作『スマブラSP』に登場するまで17年間一度も出展されてこなかった。
そのため、本作でやっとされた念願のアレンジに感激したファンも多い。
スマブラらしくロック要素が若干強まっているものの、
やはり初のアレンジなだけあって、使用する楽器など原曲を強くリスペクトした正統派なアレンジになっている。
正統派アレンジなだけあってGBA時代からの技術の進化をより強く感じることができ、とても感慨深いものがある。