スピリット一覧/ダン

Last-modified: 2024-02-20 (火) 19:26:14

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●アートワーク出典:ストリートファイターZERO3

分類

Tag: ストリートファイター シリーズ アタッカー NOVICE級 無属性

原作でのダン

『ストリートファイターZERO』で初登場。フルネームは「火引 弾(ひびき だん)」。香港に在住している日系人の格闘家。
出身地は香港。誕生日は11月25日*1。身長177cm、体重74kg。
3サイズはB113/W83/H88。血液型はO型。
好きなものは挑発。嫌いなものはワカメ、小悪党、キザな男。
特技はかわら割り、カラオケ。職業/所属はサイキョー流師範。格闘スタイルはサイキョー流。

格闘家であった父「火引 強(ひびき ごう)」がサガットとの試合の果てに他界しており、サガットに復讐するべく、後にリュウケンの師匠となる剛拳に弟子入り。
が、復讐心を剛拳に敢えなく見抜かれ破門。以後、父と剛拳の拳法に独自のアレンジをミックスした「サイキョー流」という独自の格闘技を磨いている。

バックボーンはかなりシリアスな一方で、人物像は非常にコミカル。
曲がりなりにも波動拳・昇龍拳とよく似た技を習得している事から多少は格闘の才能を持っていると思われるが、いかんせん努力の方向性が間違っており報われない。
その誤った努力の末に磨き抜かれた技こそが「やたら気合の入った挑発」であり、あの手この手で対戦相手を煽っているもののそれが勝利に繋がる事は滅多にない。

どんなに打ちのめされてもヘコたれない過度の自信家である一方、意外にも良識は持ち合わせており、非常にアクの強い人物が集うストリートファイターの世界では貴重な常識人サイドのキャラクターでもある。
また意外と頭脳明晰かつコミュ強であり、スピンオフ漫画では様々な言語を流暢に操るのみならず、ほとんど獣のようなブランカの言葉を理解している。
世話好きな面もあり、「あのひと」に憧れてストリートファイターを志したさくらに格闘技の基礎の基礎と心構えを教えたりしている。
現在のさくらの実力はあくまで本人の才能と努力の賜物であるが、ダンはさくらの師匠を自称している。

性能面ではリュウ、ケンに近い技を持ちつつも大半の技が彼らの劣化品でしかないという、「意図的な弱キャラ」といった立ち位置。
設定を反映してかやたら挑発のバリエーションが豊富で、果てにはゲージを消費するスーパーコンボにまでただ大掛かりな挑発をかますだけである「挑発伝説」が用意されている周到ぶり。
一方で父・強の必殺技を受け継いだ「断空脚」だけはまとも以上な性能であり、作品によってはこの技だけに頼らざるを得ない事も。
また、方向性は間違っていると言えど、人一倍の努力を積んでいる事は紛れもない事実であり、上述の通りさくらに格闘技の基礎を教えたり、片手だけで波動拳を出すなど、それなりの格闘センスは持ち合わせていたらしく、破門にさえされていなければリュウやケンにも負けず劣らずの格闘家となっていた可能性は大いにあり得る。

余談ながら当時、ゲーム業界史上に残る格闘ゲームの隆盛はカプコンとSNKの2大巨頭によってリードされていたと言っても過言ではなく、両社はよく言えばしのぎを削るライバル、悪く言えば商売敵という関係だった。
そしてこのキャラは、当時のカプコンがSNKにパロディされた意趣返しとして作られたという側面を持ち、所々に『龍虎の拳』を意識した要素が見られる(リョウ・サカザキとロバート・ガルシアを足して2で割ったようなデザイン、リョウの妹ユリ・サカザキの「余裕ッチ」を意識したとしか思えない勝利台詞の「余裕ッス!」等)。
その後カプコンとSNKは『CAPCOM VS. SNK』シリーズでコラボすることとなったので、結果的にダンは両社を繋ぐ架け橋となったキャラと言えなくもない。

『ストIV』では途中からリョウの暫烈拳のパロディにしか見えない「弾烈拳」を使えるようになり、『ストV』では覇王我道拳(『ストIV』からある技だがどう見てもリョウの「覇王翔吼拳」のパロディ)の発動時に「使わざるを得ねぇ!」と叫んだり、戦闘服(例えばリュウの場合、口ひげが生えて上半身裸かつ胴着の裾がよりボロボロになるなど)が龍虎・KOFのMr.カラテを想起させる天狗面を被った姿*2になったりする等、龍虎のパロディ要素が着々と増えつつある。
それもそのはず、『ストIV』『ストV』の開発に協力している会社ディンプスの代表社長西山氏・常務取締役松本氏は、『スト1』『龍虎』(・『餓狼』)の生みの親である。すなわち、ダンの龍虎パロディは今や原作者公認なのである。
さらに、『スマブラ』シリーズのオンラインプレイで問題になっている高速屈伸による煽り行為は『ストリートファイター』シリーズでもあるが、『ストV』のダンがこの行為をすると、専用の挑発モーションを取り、隙丸出しになる隠し仕様が搭載され、屈伸煽り行為に対する一石が投じられた形となった。そのまま他キャラやスマブラ含む他ゲームにも導入されてくれ。

代表作

赤文字は初登場作品

  • ストリートファイターZERO 1995年/AC,PS, 1996年/SS,他
  • ストリートファイターZERO3 1998年/AC,PS, 1999年/SS,他
  • ストリートファイターIV 2008年/AC, 2009年/PS3,Xbox 360
    家庭用版で初参戦。
  • ストリートファイターV 2016年/PS4,PC, 2019年/AC
    2021年2月22日より配信されたシーズン5で晴れて参戦。
    相変わらず基礎性能は貧弱なものの、動作の出始めを通常技でキャンセルできるVスキルII「サイキョー流漢吠え」が非常に面白みのある性能となっており、これを軸に接近戦で怒涛のラッシュを仕掛けられる。
    また、当初は画面端限定かつ非常にテクニカルとはいえ永久コンボを可能としていた事が問題視されたが、後のアップデートで永久コンボにおいて重要な役割を務める必殺技「我道拳」に「たまに強化版我道拳が出てダウンを奪えるようになる」という強化(?)が加えられたことで、永久コンボが確率で打ち止めになるというなんともユニークな修正を受けている。

スピリッツバトル

  • 母体:ケン (3Pカラー) (120HP、アピール多用)
  • セットパワー:1,600
  • 属性:
  • ステージ朱雀城 (終点化)
  • ルール
    • 体力制:120HP (味方)
    • アイテムなし
    • ジャンプ力ダウン (開始から1秒経過で発生)
  • BGM:E. Honda Stage Type A
  • ヒント
    • 体力制の乱闘 相手のHP0で撃墜!
    • 相手はアピールを多用してくる! 攻撃のチャンス!
    • 全員のジャンプ力ダウン! 地上戦を制せ!

軟派な方の弟弟子に憑依。原作でもCPUが操るダンはやたら挑発(アピール)を多用するうえに、挑発のみ行うスーパーコンボ「挑発伝説」を持っている。
神話の始まりだ!舐めんじゃねえぞ!ビビってんのか!サイキョー!ヨユー!ラクショー!(クルクルクルクル)ォオオーッ!その目に焼き付けろ!・・・チョー余裕っす!

なお最後まで見ていると「双方のパワーゲージがMAXになる」というのもお約束のネタ、そしてパワーゲージMAXになってもしばらく被カウンター状態なため、「挑発伝説 → パワーゲージMAXを確認してから最大コンボ → ダン即死」というのもお約束のネタ。
『V』では「最後のポーズの間は被ダメージ5倍」という特殊仕様になっているため、コンボでなくとも超必殺技をブチ込むだけでK.O.可能。

対策

勝手にアピールでスキだらけになってくれるので特に苦労する相手ではないはず。
挑発(アピール)に乗らないことだけ心がけよう。

K.O.
チキショーーーッ!

入手手段

性能

  • 種類:アタッカー
  • 階級:NOVICE
  • 属性:
  • パワー
    • Lv.1:400 (攻撃力:189 防御力:189)
    • Lv.99:2,003 (攻撃力:945 防御力:945)
  • スロット:3
  • 個性:被ダメージ30%

原作で意図的な最弱キャラとしての立場を与えられている事を再現した結果か、スマブラでも最弱スピリットという不名誉な立場を与えられている。
パワーはぶっちぎりの最下位で、さらに被ダメージ30%持ち。攻撃・防御力ともにクリボーの半分強しかない。*3
スロット3つなのが唯一の救い。

こうして見るとどうしようもない性能であるように感じるが、スピリッツボードのごほうびや再戦のハイスコア狙いにおいて役に立つことも。
「丸腰で挑みたいが、ギミックの対策をしないと厳しい」という状況があった場合、アタッカーとしてダンを選ぶとギミック対策をしつつ低いパワーで挑むことができる。
無属性なので、敵の属性に有利不利が生じないのもポイント。
ただし、ステータスが低い分苦戦は必至なので、クリアするには相応の技術が必要となってくる。
ルカリオならば防御力の低さと蓄積ダメージを利点とすることができるか?


*1 『CVS』では5月6日。
*2 公式曰く、「ミスターk…ではなくダンの父親の面影を表現したコスチューム」とのこと。
*3 防御力は全スピリット中最低値、攻撃力もダンより低いのは岩ピクミンぜったいあんぜんカプセルの2体だけ。