スピリット一覧/豪鬼

Last-modified: 2024-04-19 (金) 10:27:58

Akuma.jpeg

●アートワーク出典:スーパーストリートファイターII X

分類

Tag: ストリートファイター シリーズ アタッカー LEGEND級 攻撃属性

原作での豪鬼

我、拳を極めし者なり!

『スーパーストリートファイターII X (以下、『スパIIX』)』で初登場。
「拳を極めし者」を自称する格闘家。強さを求めるあまり「殺意の波動」と呼ばれる禁断の力に手を染め、修羅の道を歩んでいる。
リュウケンとは同じ暗殺拳の流派にして彼らの師匠「剛拳」の実弟であったが、剛拳をその手で殺害している*1
ちなみに欧米では名前が「Akuma」に変更されている*2

出身地は日本。誕生日は不明。身長178cm、体重90kg*3
3サイズはB118/W84/H86。血液型、好きなもの、嫌いなもの、特技、職業/所属は全て不明。
格闘スタイルは殺意の波動、暗殺拳。

その人相はまさしく「鬼」を連想させる凄まじい強面であり、圧倒的な強さや「強者と死合う*4」という物騒な目的を持つ事もあって悪人だと思われやすい。
しかし心根は善悪の範疇になく、あくまで格闘家として強さを極めんとしているに過ぎないため、無暗に自身の力を誇示したり弱い者や部外者を無意味に痛めつけたりするような事はしない。
古文チックな言葉遣いもあって言動も高圧的な印象を与えるが、その意味するところは対戦者の甘さ・弱さを嗜めるような発言が多い。

殺意の波動を克服し、「真の格闘家」を目指すリュウにとっては超えるべき最大の壁。
逆に豪鬼はリュウが殺意の波動に飲み込まれ、自分と「死合う」に相応しい相手として目覚める事を期待している節がある。

当初は隠しボスキャラクターといった役目を担っていた。
ある条件を満たしながら一人用モードを進めていくと最終ステージで突然乱入し、本来の最終ボスである../ベガを一蹴した豪鬼との試合が始まる事となる。
隠しボスだけあって性能はバランスブレイカーの一言で、リュウ、ケンをいいとこ取りしたような各性能と強力かつ多彩な追加技、更に作品によっては気絶する事がないなど他キャラクターにはない特権を兼ね備える。
初出作の『スパIIX』ではある隠しコマンドを入力することで使用する事ができるものの、余りにも強力すぎる性能故に当時から大会などでは使用禁止とされる事がお約束とされている。
最も、当時はインターネットが今ほど発達していなかったのもあり、稼働開始からかなりの期間が経ってから隠しコマンドの存在が周知される事となり、結果としてブームが去った後の『スパIIX』界隈に再びプレイヤーを呼び戻す立役者となっている。

その後は自キャラとして操作する場合はバランス取りのために体力が大幅ダウンし、「勝つのも負けるのも一瞬で試合が動く」といったコンセプトのキャラクターとして現在に至るまでシリーズに登場し続けている。
体力だけでなくスタン値(気絶耐久度)も低く、気絶を挟んだ10割コンボを喰らうことも稀によくある。
リュウ、ケンにはない定番の必殺技としては空中から急襲し様々な派生技を繰り出す事ができる「百鬼襲」、空中から地上にいる相手に向けて波動拳を打ち込む「斬空波動拳」、ぬるりとした不気味な挙動で相手をすり抜けて移動する「阿修羅閃空」が代表格。
「リュウ、ケンと比較して基本スペックが高い」というコンセプトもあって、シリーズ通してポテンシャルを高く評価される事が多い。しかし、その脆さにより1つのミスが致命傷に繋がるため、安定した勝利を収めるには相応の技術が要求される上級者向けのキャラクター。

また、特殊なコマンド入力から繰り出される超強力な移動投げ超必殺技「瞬獄殺」もシリーズの伝統にして彼の代名詞。
相手を捕まえた後に画面が暗転した状態で目にも止まらぬ連撃を放つというもので、かつ暗転が明けた時には相手が既に倒れており当の豪鬼は「天」の字が映し出された背中を向けて仁王立ちしたポーズを決めている。
技そのものもさることながら、隠しボスとして出現した際はこの技で表向きのラスボスを葬ってそのまま対戦に移るという衝撃的な演出も印象に刻み込まれ、現在に至るまで豪鬼にとっての最後の切りふだ的な技として採用され続けている。
ちなみに本作のクリアゲッターの写真の中に、ヨッシーコレの真似をしているというものがある。*5

また半数の作品で、前作エンディングで披露した大技がゲーム中の新たな超必殺技として実装されるという小ネタもある。

『鉄拳7』ではリュウを差し置きゲスト参戦し、初めて3D格闘ゲームに乗り込んだ2D格闘ゲーム出身のキャラクターとなった。
飛び道具の「豪波動拳」、無敵技の「豪昇龍拳」、空中から強襲する「百鬼襲」といったコマンド必殺技を使うほか、スーパーコンボゲージを独自実装し、これを消費するEX必殺技やセービングキャンセルといったシステムまで駆使し、『ストリートファイターIV』をベースとした原作の挙動が緻密に再現されている。その結果、良くも悪くも『鉄拳』のセオリーが通用しない非常に特殊な性能となっている。古くからの鉄拳プレイヤーには「鉄拳してない」などといった文句をよく言われている。
更に単なる対戦モード限定のゲストキャラに留まらず、物語の主要人物の一人としても活躍。一八(カズヤ)の母親、一美への恩義に報いるべく、平八一八の2人に立ちはだかる。
だからといってこの親子が協力することは決してなく、平八に至ってはむしろ逆に一八の評判を貶めるのに豪鬼と一八の死合いを利用したという…。

代表作

赤文字は初登場作品

  • スーパーストリートファイターII X 1994年/AC,3DO
    当時は隠しキャラかつスーパーコンボがない代わりにそれ以外の部分でリュウケンの上位互換であり、大会でも使用禁止とされた。
  • ストリートファイターZERO 1995年/AC,PS, 1996年/SS,他
    低耐久というデメリットが性能の高さの代償として付き、「瞬獄殺」をパワーゲージ全消費の超必殺技として使用できるようになったのはこの作品から。
  • ストリートファイターZERO2 1996年/AC,PS,SS,SFC
    通常のプレイヤーキャラクターとして登場した初の作品。そのため、それまでの作品から弱体化を余儀なくされている。
    また、従来通りの隠しボスとして「真・豪鬼」も別に追加されている。ある条件を満たす事で使用する事もできるが、正規キャラクターとは別格の強さが今なお話題となることも。
    ちなみに『SFC』版では発売から24年後の2021年に真・豪鬼を使用できる裏技が発見された。
  • ストリートファイターIII 2nd IMPACT 1997年/AC, 1999年/DC
    当初は未登場だったが、『2nd』で復活。隠しボスとして「真・豪鬼」も登場する。
  • ストリートファイターIV 2008年/AC, 2009年/PS3,Xbox 360
    上位超必殺技(ウルトラコンボ)として「真・瞬獄殺」が追加。漫画作品からの逆輸入として「一瞬千撃」のテロップ・セリフが入るようになったのはこの作品から。千撃(27Hit)がネタにされ続けた。
    バージョンアップ版「アーケードエディション」以降、豪鬼の派生キャラクターとして「狂オシキ鬼」も追加された。
  • 鉄拳7 2015年/AC, 2017年/PS4,Xbox One,Steam
    ゲストとしてまさかの参戦。しかも堂々とストーリーに絡む重要キャラとして登場した。
    「IV」準拠の性能で参戦しているため3D格ゲーとしては掟破りの性能を持ち、実装当初はぶっちぎりの最強キャラとして君臨していた。
  • ストリートファイターV 2016年/PS4,PC, 2019年/AC
    ケンなどと同様、デフォルトの格好が大きく変わった。また、瞬獄殺の発動条件が「Vトリガー効果時間中のみ」と厳しくなり、K.O.すると表示される文字が、従来の「天」から派生版の神・豪鬼と同じ「神人」(合字)に変更された。
    新しい超必殺技(クリティカルアーツ)「赤鴉空裂破」はテリーのパワーゲイザーに似ているとSNKファンの間で話題になったりならなかったり。

スピリッツバトル

  • 母体:リュウ (4Pカラー) (180HP、全必殺ワザ強化)
  • セットパワー:13,700
  • 属性:攻撃
  • ステージ朱雀城 (終点化)
  • ルール
    • 体力制:120HP (味方)
    • アイテムなし
    • ジャンプ力ダウン・防御力ダウン (開始から1秒経過で発生)
  • BGM:Vega Stage Type B
  • ヒント
    • 相手の必殺ワザがパワーアップ! ワザのスキを見極めろ!
    • 体力制の乱闘 相手のHP0で撃墜!
    • 全員のジャンプ力ダウン! 地上戦を制せ!

スピリッツを介して殺意の波動を呼び覚ました模様。相手のリュウは攻撃力が極めて高く防御力が極めて低い、まさに豪鬼そのものである。

対策

こちらの防御力が下がっていることもあり、一撃でこちらのHPを50以上余裕で削る凄まじい攻撃力を持つ。シールドは簡単に割れてしまい、コンボなんてされようものならあっという間にHPが無くなる。

ただ、このバトルは珍しく相手の防御力も下がるので、こちらがあっという間に相手を倒すことも可能。
防御は割り切り、攻撃重視のスピリットで挑むといい。鬼神流を覚えさせるのもアリ。
ただし波動拳は何かしら対策しないと厳しい。ジャスガや回避に自信がなければ、反射・吸収持ちのファイターで挑むか「フランクリンバッヂ装備」があると安全。

ガイルに「アーマーナイト」を付けた鉄壁編成で挑むと、相当な防御力でシールドの耐久力も上がり、1,2発程度なら割れずに済む。こちらの攻撃力は低くなるが、相手の防御力ダウンでそこまで問題にはならない。

また、中距離でクッパリザードンの炎をガードさせ、シールドが割れたところにスマッシュ最大溜め…なんて攻略法もあり、これで初見クリアしたという人も。そのまま炎を直接当て続けて倒すのもよし。
さらに、相手はスーパーアーマーではないので、リンクキングクルールなどで飛び道具を連発し、近づいてきたらスマッシュなどで追い払うと言う作戦も有効。
特にキングクルールはカウンターも持っているのでオススメキャラと言える。

どうしてもクリアできないという人は、「巨塔持ち込み」をセットして横スマッシュをブンブンすればほぼ確実に勝てる。リュウのリーチは短めなので「ジャイアント化」でリーチ差を押し付けるのも1つの手。
攻撃力を極限まで強化したミェンミェンのメガボルトによる横スマッシュで一方的に殴り勝つ事も可能。
詳しくはスピリッツセット考察を参照。

入手手段

ドラキュラ城にいるのは、英名「Akuma」と「悪魔城」をかけたからか。深淵の塔2Fにいる。
ケンを解放するためには必ず倒さなければならない。

性能

  • 種類:アタッカー
  • 階級:LEGEND
  • 属性:攻撃
  • パワー
    • Lv.1:5,293 (攻撃力:3,176 防御力:2,117)
    • Lv.99:13,235 (攻撃力:7,941 防御力:5,294)
  • スロット:0
  • 個性:なし

全アタッカー中、個性補正を抜いた単純な攻防合計値2位。
攻撃力はこれまた全アタッカー中でも最高クラスの7941を誇り、防御力も階級相応に高め。
さらに、リュウケンに装備させればシリーズボーナスでさらにパラメーターがアップし、その際の攻撃力は実に8735*6に達する。
まさに豪傑の鬼である。

このように基礎スペックは非常に高いのだが、原作での低体力同様、『スマブラ』シリーズでも代償としての弱点がきっちり用意されている。
上記から見てわかる通り、スロットが0でサポーターが一切つけられず、個性もなし。ギミックの対策ができないので、そういったスピリット相手にはせっかくの高パラメーターを活かせずに一方的に負けてしまうことだろう。
逆に言えば、ギミック対策の必要がないバトルやアドベンチャーのボス戦などであれば、その強力なパワーを存分に活かして戦うことができる。

他にも、スピリットあり乱闘で特に付けたいサポーターがない場合も選択肢に入るだろう。

なお、噛ませ犬ベガは投げ属性であり、一方的に属性有利を取れるいらない原作再現がある。


*1 もっとも、『IV』で剛拳は生きていた事が判明するが。
*2 現在は公式でも変更された経緯や理由は正確に把握できていないらしく、「豪鬼(Gouki)だと英語圏の人にとっては発音が難しく、また日本人というアピールもしづらいから」といった説が公表されている。
*3 『IV』以前は80kg。
*4 命懸けで闘う、つまるところ殺し合いのこと。
*5 前作でもリュウのオールスタークリア画像で同様の構図の画像が存在したのでもはや伝統であるが、このポーズ自体は『初代』から使われており、昔から「天」と呼ぶプレイヤーはいた。
*6 シリーズボーナスで1.1倍になるため、7941×1.1=8735.1。