スピリット一覧/ザ・ボス

Last-modified: 2024-03-02 (土) 21:02:22

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●アートワーク出典:メタルギア ソリッド3 スネークイーター

分類

Tag: メタルギア ソリッド シリーズ アタッカー LEGEND級 投げ属性

原作でのザ・ボス

「ただひとつ、絶対に信じられるのは...『任務』だけよ、ジャック。」

『MGS3』で初登場した本名不明のイギリス系アメリカ人で、オセロットの実の母親。1922年生まれ。
第二次世界大戦中に「コブラ部隊」を編成、「ザ・ジョイ(無上の歓喜)」のコードネームで連合軍を勝利に導いた。
大戦後も様々な特殊部隊の創設に関わり、HALO降下等その後の軍事に大きく関わる技術の発展に尽くしていた。

この「ザ・ボス」の名はその様々な功績を称え、アメリカ合衆国から授与された名誉称号である。

ネイキッド・スネーク(以下、ネイキッド)にとっての師匠に当たるが、ただの師弟という関係には到底収まる事のない特別な存在でもある。

「特殊部隊の母」の異名をもち、自身の率いるコブラ部隊を始めさまざまな特殊部隊の創設に関わり、後の軍事技術の発展に大きく貢献した人物。
兵士としての実力も超一流であり、とりわけ弟子のスネークと共に考案した近接格闘術「CQC」による接近戦を得意とする。

とある任務のためにソ連に亡命したが、その際にソ連の仲介役として現れた過激派の将校であるヴォルギン大佐がソ連領内にデイビークロケットを発射。
その責任がアメリカに追求された事で、ソ連へ亡命し核弾頭を打ち込んだ狂人としてザ・ボスが槍玉に上げられる事態となってしまう。

最後は自身を暗殺する任務を与えられたネイキッドと10分後にミグによって爆撃されるオオアマナが咲く花園で決闘し、愛すべき弟子の手によりこの世を去る。享年42歳。
そして、後にネイキッドはザ・ボスに与えられた任務が「ネイキッドに倒される事」だと知るのだった…というのが『3』の大まかなあらすじ。

狂人としてその名を歴史に残した上で命を落とさなければならないという余りにも残酷な任務を、祖国に対する忠誠心一つで誰に理解されることもなく最後まで全うした、まさに「真の愛国者」と呼べる人物*1
彼女の「世界を一つにする」という意志はビックボスやゼロ少佐に曲解される形で引き継がれ、これが世界を大きく翻弄させる事態となっていく。
その意志の真意が終生の弟子に伝わることになるのは、彼女がこの世を去ってから50年も経った後のことになる。

そういった濃密な設定や人物像もあり、『MGS』シリーズの最重要人物の一人であると言えるだろう。

因みに、サブシスタンス特典のシークレットシアターではキャラ崩壊が雷電の次に酷く、

  • スネークを襲うはずのザ・ペインの蜂になぜか襲撃され橋から転落、本編中で使われることのなかった「ザ・ジョイ!」の断末魔と共に自爆、早すぎる死を遂げる。
  • 重傷のスネークが差し出した手に反応して何故かジャンケン勝負が勃発。スネークを圧倒するが、禁じ手を使われて負けに持ち込まれる。その結果逆上し、オセロットの静止を振り切って小型核弾頭(デイビークロケット)をスネークに直接ブチ込み爆散。
  • 再度ソ連への潜入を果たしたスネークを待ち伏せして叩きのめし、存在感を示すはずだったが、パラメディックに馬と出番を奪われ、頭から煙を吹き出して蒸気機関車の如く走り去る*2

など、本編ストーリーを考えると、かなりいじり辛いキャラなはずのザ・ボスがかなりはっちゃけている。

代表作

赤文字は初登場作品

  • メタルギア ソリッド3 スネークイーター 2004年/PS2

スピリッツバトル

「人生最高の2分間にしよう*3
原作『MGS3』の最終ボスでもあるザ・ボスとの決戦をイメージして設計された舞台となっている。
毒の床は決戦地だったオオアマナの白い花畑の再現だと思われる。オオアマナはMGSVのキーアイテムとして登場。これを入手すると無限バンダナの開発が可能になる。

対策

HPと防御力の高さと2分しかない時間制限から、とにかく時間が足りない。
母体のゼロスーツサムスが俊敏で攻撃が当てづらいのもあり、きっちりと戦略を練らなければまず時間内には倒せないだろう。
また、ステージ全土にかけて広がる毒の床も厄介。ダメージが高いため毒の床に乗ったままでゴリ押しするにも難しく、毒の床を逃れようと悠長に空中に浮かんでいようものならあっという間に時間切れになってしまう。

簡単な戦略としては毒を無効化するスピリッツを装備した上で、早期撃墜を狙えるファイターを使用し落下させるといったものが挙げられる。
具体例だとドンキーコングリフティングで場外へ運ぶ→空下などでメテオワザで復帰阻止を決めるなど。

正攻法で挑む場合は、ネスガノンドロフなどの高火力ファイターで攻めまくるのが有効。
ただし、倒すのに時間がかかる都合上相手がチャージ切りふだを使用してくる。ダメージ量はそこまでのものではないが、ゼロスーツサムスの切りふだは1on1で避けることができるキャラはかなり限られるためまず不可能であり、それまでにダメージを受けすぎると危険。

自分のダメージが不安ならサポーターにマダム・バタフライを使うのがオススメ。スロットが3つすべて埋まってしまうが、スキル「毒で回復」を持ち地上にいるだけで回復できる。

また、Ver.5.0.0から追加されたグランチルダの「毒でパワーアップ」がとても効果的。こちらもスロットを3つ要するが、このバトルでは常に大幅パワーアップできるので心強い。

極稀に、相手のゼロスーツサムスが勝手に落下して自滅することがある。あったらラッキー程度に思っておこう。

入手手段

ザ・ボスへ続く橋はマスターハンドにより破壊されてしまうので、橋を直せるスピリット*4が必要。

性能

  • 種類:アタッカー
  • 階級:LEGEND
  • 属性:投げ
  • パワー
    • Lv.1:4,030 (攻撃力:1,977 防御力:1,825)
    • Lv.99:10,078 (攻撃力:4,944 防御力:4,564)
  • スロット:3
  • 個性:投げ強化

「投げ強化」の元ネタはCQCに由来する。
アドベンチャーの序盤から入手できる数少ない投げLEGEND級アタッカー。LEGEND級アタッカー全体で見た性能は比較的平凡だが、スロットの空きが3つもあるため即戦力となるだろう。個性も腐りにくい。

同じ属性にいる愛弟子と比べると基礎値は完全にこちらが負けているが、
彼女はスロットが多く、スキルも生かせるため、全くの無駄がないという利点がある。
無駄なくスキルを活用したいなら彼女を、基礎値を重視したいなら愛弟子であるビッグ・ボスを使うといいだろう。


*1 このことは2014年のガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件の最中にビッグママソリッド・スネークに対して語っていた。
*2 監督曰く、クレヨンしんちゃんのパロディらしい。
*3 原作では10分間。
*4 ミニマリオ & ハンマーサジ & マジ & バーツカイゾー & リサガッツマン